2020年(令和2年)のブログ「歌舞伎素人講釈」記事
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明けましておめでとうございます。今年は世間的には東京オリンピックの年、歌舞伎ファンにとっては海老蔵の十三代目団十郎襲名の年と云うことですが、良い舞台を見せて欲しいですね、頼むよ。ところで本日は旧暦であると、12月7日ですね。
2020/1/3
本日(3日)は初芝居で、歌舞伎座・初春歌舞伎の夜の部を見てきました。演目は白鸚の「五斗三番」、猿之助と団子による「連獅子」、勘九郎と七之助による「鰯売」、どれも面白く見ました。客席も久しぶりに満員で盛り上がっていましたね。
2020/1/8
本日(8日)はロイヤルオペラシネマで、モーツアルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を見てきました。これは昨年(2019)10月8日の舞台映像。最近の舞台でのプロジェクション・マッピング技術の進歩には驚かされます。舞台か映像か分からなくなるが、これなら何でも出来ちゃいますね。ところで本日は旧暦では12月14日、つまり赤穂義士討ち入りの日です。
2020/1/10
本日(10日)は本年最初の神奈川大学の市民講座「市川団十郎と家の芸」の第5回として、歌舞伎十八番の内「勧進帳」の舞台映像を材料にお話をいたしました。お集まりいただきました皆様に御礼申し上げます。
2020/1/12
本日(12日)は本年最初の講話会で、昨年12月の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」に関する話題を中心に最近の舞台についてお話をいたしました。お集まりくださいました皆様に御礼申し上げます。なお「ナウシカ」については、もう少し先になると思いますが、サイトにて観劇随想を連載する予定にしていますので、しばらくお待ちください。
2020/1/16
しばらく途切れていた連載記事を順次片づけていくことにして、まずは「五代目玉三郎の稲葉家お孝」の論考を完結させました。
2020/1/18
12月はお休みしたので久しぶりの発行になりますが、明日(19日)発行のメルマガ第510号は、五代目玉三郎の稲葉家お孝によるシネマ歌舞伎、泉鏡花の「日本橋」の観劇随想をお届けする予定です。
2020/1/19
昨日(18日)、ロシアのピアニストで指揮者でもあるウラディミール・アシュケナージが引退を発表したとのこと。アシュケナージと云うと、吉之助にとっては、ショパンのピアノ曲とかラフマニノフのコンチェルトなどが思い浮かびますが、若い頃から聴いてきたので、引退の報を聞くと寂しいですねえ。
2020/1/20
本日(20日)は歌舞伎座で初春歌舞伎の昼の部を見てきました。演目は芝翫の「安達三」、吉右衛門の「素襖落」、白鸚の「河内山」など。舞台のことは、そのうち書くつもりです。
2020/1/21
これは大事なことだからブログに記録しておくことにします。松竹は「2020年4月より歌舞伎興行の内、25日間の公演に休演日を1日設定することとした」そうです。ワークライフバランスの流れということですね。
2020/1/24
本日(24日)は神奈川大学の市民講座「市川団十郎と家の芸」の第6回として、前回の「勧進帳」続きと「熊谷陣屋」について、舞台映像など材料にお話をいたしました。お集まりいただきました皆様に御礼申し上げます。ところで本日は旧暦では12月30日なので、大晦日なんですね。
2020/1/25
本日(25日)は、小石川の「牛天神」北野神社の、初天神の鷽(うそ)替え神事がありました。鷽(うそ)が嘘に通じることから、鷽の木像を交換することで、前年の凶を吉に替わることを祈念する行事です。
2020/1/29
本日(29日)は池袋・東京芸術劇場で、エサ・ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるサロネンの自作「ジェミニ」(ボルックス・カストールの2作品)日本初演、マーラーの交響曲第9番を聴いてきました。マーラーは引き締まった造形で中間2・3楽章の盛り上がりが素晴らしく、感動的な終楽章への過程がきっちり構築できたと思います。聴いて良かった演奏会でした。
節分の本日(3日)は歌舞伎座昼の部で「菅原伝授手習鑑」加茂堤・筆法伝授・道明寺を見てきました。新型コロナとインフルエンザ予防のためマスクして観劇の方が多かったみたいです。吉之助もマスクして見ました。舞台のことは、そのうち書くつもりです。
2020/2/5
本日(5日)は銀座・王子ホールでミシェル・ダルベルトのピアノ・リサイタルを聴いてきました。曲目はドビュッシーの前奏曲集第1・2巻ですが、オリジナルの曲順ではなく、各曲を(地・火・水・風・エーテルの)五大元素のイメージに絡めてダルベルトが独自に並べ替えた構成で、これがなかなか面白く聴けました。もちろん演奏は素晴らしいものでした。
2020/2/6
昨年末から年越ししていた連載が三本ありましたが、本日(6日)、「二代目吉右衛門の日向嶋景清」を完結させて、やっと三本が仕上がりました。他にも書きたい題材がありますけど、そろそろ「風の谷のナウシカ」観劇随想に取り掛かるつもりです。ただしかなりゆっくりペースになるかなと思います。
2020/2/7
団十郎襲名まで残り三か月を切って・気を持たせたところでの、本日(7日)の襲名披露演目発表でしたが、共演者の発表はなし。独自色を押し出した驚きの演目でもあってそれで発表が遅れてるのかと思ってましたが、まあ無難と云うか、普通の演目建てですね。これでどうしてこんなに発表が遅れたのかねえ?そろそろ襲名ムードが盛り上がって欲しいなあと思います。
2020/2/9
本日(9日)はMETライヴビューイングで、プッチーニの歌劇「蝶々夫人」を見てきました。これは昨年(2019)11月9日の舞台映像。吉之助はプッチーニが大好きなのですが、「蝶々夫人」だけは舞台・演出に感情移入が出来なくて疎遠していましたが、このアンソニー・ミンゲラ演出で初めて納得行きました。外国人がどうして「蝶々夫人」が人気なのか良く分かりました。
2020/2/10
一昨日(8日)に、イタリアの名ソプラノ・ミレルラ・フレー二が亡くなったとのことです。フレー二の当たり役は数あるけれども、ひとつ挙げるならそれはプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」のミミであることは、これは誰もがそうだと思います。随分お世話になったので、これはちょっとショックですねえ。ご冥福をお祈りいたします。
2020/2/11
本日(11日)は横浜みなとみらいホールで、山田和樹指揮読売日本交響楽団の演奏会に行ってきました。目玉はイーヴォ・ポゴレリッチ独奏によるシューマン:ピアノ協奏曲です。期待に違わず独特なところがありましたが、オケに旋律を渡す時はテンポを戻して渡してたから・オケにも配慮を見せて昔よりは随分丸くなりました。特に第3楽章はオケと共に大いに盛り上がりました。
2020/2/14
本日(14日)は神奈川大学の市民講座「市川団十郎と家の芸」の第7回(最終回)として、前回に続き「熊谷陣屋」について、舞台映像など材料にお話をいたしました。お集まりいただきました皆様に御礼申し上げます。
本日(16日)はサントリー・ホールでイーヴォ・ポゴレリッチのピアノ・リサイタルを聴いてきました。期待したショパン・舟歌には圧倒的な瞬間があったけれども、全体的にまだ練り上げの余地がありそう。ラヴェル・夜のガスパールは生でも何度か聴いたけど、やっぱり凄い。会場アナウンス(英語)をポゴレリッチご本人がやったのには笑えましたが、精神的にはだいぶ持ち直したようですねえ。
2020/2/23
本日(23日)は講話会で、「道明寺」や「四の切」など最近の舞台を材料にお話をいたしました。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。本日は祭日なのに新型コロナ騒ぎの影響で銀座の歩行者天国の人出も普段よりもかなり少ないようでした。
2020/2/24
旧暦であると、本日(24日)が二月朔日と云うことになります。新型コロナ騒ぎが一段と大きくなって来ましたが、早いとこ終息してもらいたいものです。
2020/2/26
本日(26日)、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スポーツ・文化イベントなどの開催を今後2週間自粛するよう要請するとのことです。これから続々イベント中止の報が出ますね。吉之助も3月の芝居・演奏会の切符を結構持っているので大変残念ですが、こればかりは仕方がありません。
2020/2/27
記録のために、現在の状況をメモしておきます。
3月歌舞伎座・明治座:初日(2日)〜10日まで休演
3月国立小劇場:初日(3日)〜15日まで休演
残念ですが、吉之助も予定がキャンセルになった公演がありました。
2020/2/28
3月に予定されていた「リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」が延期になりました。吉之助にとって本年最重要のイベントでリハーサルと本番を聴講の予定でしたが、マエストロの安全のためにも、やむを得ない判断だと思います。「延期」だから、先の楽しみが残ったということで。
写真下は、延期になった本番公演のチラシ。
本日(1日)は、旧暦であると2月7日になります。
2020/3/2
本来なら本日(2日)が3月歌舞伎座の初日なので、いつもは翌々月の公演詳細(つまり5月の団十郎襲名披露興行)が出る段取りなのだが、歌舞伎座休演のため現在のところ音沙汰無し。新型コロナ騒ぎでムード最悪なので仕方ないですが、困ったことになりましたねえ。
2020/3/8
3月歌舞伎座・明治座の休演が、さらに15日(日)まで延長になったそうです。大相撲春場所(大阪・本日初日)は異例の無観客開催。
2020/3/11
3月国立小劇場の休演が、さらに19日(木)まで延長になったそうです。春の選抜高校野球(当初19日開幕予定)も異例の大会中止決定。
2020/3/12
3月歌舞伎座休演も、19日まで延長だそうです。3月の歌舞伎の三座観劇予定は良い席の切符が取れて、どれも楽しみにしてましたが、結果的に全部キャンセルとなりました。(涙) 新型コロナ騒ぎが収まるまで、当面、不要不急の外出は避け、自宅でおとなしくしてることにします。
2020/3/13
新型コロナ感染拡大の影響でベルリン・フィルハーモニー・ホールも4月19日まで閉鎖だそうですが、そのような中、ベルリン・フィルは3月12日のサイモン・ラトル指揮の演奏会(日本時間13日午前4時)を聴衆なしで行ない、インターネットで映像を無料配信するそうです。ベルリン・フィルが自前の映像中継配信設備を持っているからこそ出来ることですが、これからは、音楽も演劇も、インターネット配信の時代ですねえ。3月歌舞伎座の舞台映像配信をやってくれるならば、有料でも見ますよ。
2020/3/14
今月(3月)は、渋谷PARCO劇場新装オープニング公演、ピーター・シェーファー作、渡辺謙主演による「ピサロ」を見に行くのを楽しみにしていました。PARCO劇場での公演は慎重に行なわれていますが、現在のコロナ状況では、呼吸器系に若干弱いところを抱えている吉之助には不安があるので、残念ながら観劇を断念しました。返す返すも残念です。
2020/3/18
新型コロナ感染防止対策の一環として続いている劇場閉鎖により、3月東京の3座の歌舞伎公演は全休となりました。
歌舞伎座:2日(初日)〜26日(千秋楽)
明治座:2日(初日)〜26日(千秋楽)
国立小劇場:3日(初日)〜26日(千秋楽)
今月は興味ある演目・魅力的な顔触れであったので大変残念です。無観客での舞台映像収録の話もあるようだから、配信があるならば、これで渇を癒すことにしますかねえ。全休となってしまった3月国立小劇場・明治座・歌舞伎座チラシ
2020/3/20
いつになったら分かるのかと思ってた十三代目団十郎襲名披露興行(5〜7月歌舞伎座)の演目・配役全容が、気が付いたら「歌舞伎美人サイト」にひっそりと発表されてました。新型コロナによる休演続きで気分どん底のタイミングでの発表ですが、これで襲名ムード盛り返しとなってもらいたいものです。
(追記)新型コロナウイルス感染問題により、4月7日、政府より緊急事態宣言が発せられることが決まり、これを受けて上記・5〜7月歌舞伎座で予定されていた十三代目団十郎襲名披露興行は延期となりました。
2020/3/21
吉之助の街の桜は三分咲きになりました。ところで明日(22日)発行のメルマガ516号は、昭和44年12月国立劇場の「元禄忠臣蔵」映像の観劇随想をお届けします。
2020/3/24
本日(24日)は、旧暦であると弥生(3月)朔日ということになります。吉之助の街の桜はほぼ満開になりました。本年度の桜まつりは中止となりました。
2020/3/30
正直観劇どころの状況ではありませんが、歌舞伎のブログなので記録のためメモしておきます。4月歌舞伎座は当初から休館でしたが、新橋演舞場で予定されていた4月大歌舞伎の前半日程が休演となりました。これは長引きそうだなあ。(嘆息) 東京オリンピックも来年7月24日開幕に延期するとの発表がありました。
新橋演舞場 3日(初日)〜14日まで休演 (15日は休演日)
本日(1日)は、旧暦であると弥生(3月)9日になります。
2020/4/5
コロナ鬱のせいか執筆の方もなかなか思うペースで進みませんが、どうにか昭和49年国立劇場の「妹背山・吉野川」映像の観劇随想(久我之助から見た吉野川)が出来上がりました。本日も東京のコロナ感染者が急増していますねえ。(汗)
2020/4/6
新型コロナ感染防止のため全休になってしまった3月歌舞伎公演の無観客舞台映像を、松竹と国立劇場がそれぞれYouTubeで期間限定で公開してくれるそうで、大変有難いことです。有料でも良かったのにねえ。拝見させていただいて、いずれ観劇随想をアップします。
2020/4/7
本日(7日)政府は新型コロナウイルス対策特別措置法に基づき7都府県に緊急事態宣言を出すことを決めました。またこれを受けて松竹は新橋演舞場で予定されていた4月大歌舞伎の全日程(3日〜27日)を中止した他、5月〜7月に歌舞伎座で予定されていた十三代目団十郎襲名披露興行の延期も発表されました。(鬱)
新橋演舞場:3日(初日)〜27日(千秋楽)
全休となってしまった4月新橋演舞場チラシ
追記)緊急事態宣言は、4月16日に全国に拡大されました。
2020/4/8
吉之助が神奈川大学でやっている歌舞伎の講座も休講になってしまいました。テーマは「菅原伝授手習鑑」でしたが、お題は来年に延期します。いやはや、いろんなところに影響が出てきましたねえ。(汗)
2020/4/9
3月国立小劇場での菊之助らによる「千本桜」無観客上演映像の観劇随想を短期連載にてサイトに順次アップします。
2020/4/18明日(19日)発行のメルマガ第518号は、先月(3月)国立小劇場での、菊之助初役のいがみの権太による「義経千本桜・鮓屋」の無観客上演映像の観劇随想をお届けします。ちなみに本日(18日)は旧暦であると弥生(3月)26日ですね。
2020/4/23
ところで本日(23日)は、旧暦では卯月(4月)1日なんですね。
2020/4/24
コロナウイルス感染予防で引き続き行動変容の徹底への協力が求められているため、国立劇場の、6・7月に予定されていた歌舞伎鑑賞教室も中止になりました。それと6月下旬に来日の予定であったベルリン・フィル公演も中止になりましたね。
*行動変容とは、コロナ後の社会生活のための、感染防止を念頭に入れた生活様式・社会構造の変化のこと。
2020/4/27
本日(27日)発行のメルマガ第519号で、先月(3月)国立小劇場での、菊之助の源九郎狐による「義経千本桜」Cプロ(道行初音旅・川連法眼館)の無観客上演映像の観劇随想をお届けしました。
本日(1日)発行のメルマガ第520号で、先月(3月)京都南座での、猿之助によるスーパー歌舞伎U「新版 オグリ」の無観客上演映像の観劇随想をお届けしました。ところで本日は、旧暦であると、卯月(4月)9日です。
説経「をぐり」の世界は蘇ったか〜スーパー歌舞伎U「新版 オグリ」
2020/5/8
明日(9日)発行のメルマガ第521号は、昭和43年9月国立劇場での、二代目鴈治郎による「引窓」の映像による観劇随想をお届けします。
2020/5/15
昨日(14日)、コロナ対策緊急事態宣言について39県での解除が正式決定されましたが、首都圏は依然「特定警戒」なので、まだまだ我慢ですね。ところで本日お届けの、メルマガ第522号は、3月歌舞伎座での「新薄雪物語」無観客上演の舞台映像の観劇随想を、二本立てにてお届けします。
2020/5/23
本日(23日)お届けの、メルマガ第523号は、3月歌舞伎座での「石切梶原」と「沼津」の無観客上演の観劇随想を、二本立てです。ところで本日は旧暦では、閏(うるう)4月1日になります。
2020/5/25
本日(25日)コロナ対策緊急事態宣言が全国で解除となりました。歌舞伎座で芝居を見ることが出来るのはまだまだ先のことだと思いますが、少し明かりが見えて来たということで、これからも三密回避を心掛けます。
*三密(さんみつ)とは、新型コロナウイルスの集団感染を防止するため、外出時に避けるべき環境を指し、換気が悪い「密閉」空間、多人数が集まる「密集」場所、身近で会話などする「密接」場面の、三つの「密」のこと。
もう6月ですか。ところで本日(1日)は、旧暦では閏(うるう)4月10日になりますね。4月をもう一回やり直しているみたい。
2020/6/4
本日(4日)発行のメルマガ第524号は、第521号の記事と対になるもので、昭和43年9月国立劇場での、二代目鴈治郎・三代目延若らによる「引窓」の映像による観劇随想をお届けしました。自分で云うのも何ですが、この論考はなかなか良い出来です。
2020/6/6
昨日(5日)ウィーンでウィーン・フィル(バレンボイム指揮によるモーツアルトとベートーヴェン)が、3月中旬以来休止していたコンサートを再開したそうです。聴衆は100名限定(逆にステージの方が密っぽいようだが)ということだそうですが、こうして一歩ずつ平常に向けて進んでいければ良いですね。
2020/6/11
日本芸術文化振興会は、国の緊急事態宣言が解除されたことから、国立能楽堂の主催公演を、7月から再開する意向だそうです。ただし「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基き、座席数は100席限定になります。
2020/6/16
宝塚大劇場は7月17日(初日)から2週間は1日1公演(13時開演)、8月からは1日2公演で、コロナ感染予防対策として前後左右各1席ずつ空ける(いわゆる市松模様)・最前列席は空ける・舞台上での密集を避けるため必要な場合は演出を一部変更するなどの処置を取りつつ公演を再開するとのことです。公演再開に向けて各方面で模索が活発化し始めたようです。歌舞伎座の再開も近い?
2020/6/17
2月中旬以降自宅周辺に引きこもっていましたが、実に約4か月ぶりに所用(病院)にて都内へ出かけました。JR上野駅の公園口が移動していたのには驚きましたが、それ以外はいつもと変わらぬ風景なのに非日常気分が交錯して奇妙な感覚でした。しかし、これからは少しずつ日常を取り戻す努力をしたいと思います。
写真はJR上野駅・公園口・東京文化会館前と上野公園・国立博物館前。
2020/6/20
本日(20日)お届けのメルマガ第525号は、昭和44年11月国立劇場での三島由紀夫の新作歌舞伎「椿説弓張月」初演映像による観劇随想です。
2020/6/21
閏月が終わって、本日(21日)が皐月(5月)朔日になります。
2020/6/24
本日(24日)も所用があって都心に出かけましたが、帰りに途中下車して歌舞伎座に寄ってきました。休場中ですから当然ガラーンとしてましたけど、お稲荷さんに少しでも早い興行再開を祈願して来ました。
写真は、コロナで休場中の歌舞伎座。
2020/6/27
コロナウイルスで歌舞伎座休演が続くなか、本日(27日)、幸四郎が図夢(ズーム)歌舞伎と云うオンライン配信の試みを行いました。第1回の本日は「忠臣蔵」大序から三段目をダイジェスト(35分くらい)で、幸四郎は高師直と加古川本蔵の二役を演じ、別撮り映像を組み合わせて進物場で師直と本蔵で同時登場。まあこういう試みも面白いかも知れませんね。
*ズーム(Zoom)とは、パソコン・スマートフォンなどを使って、テレビ会議のように映像と音声をやりとり出来る、コミュニケーション・アプリのこと。
2020/6/29
どうやら8月花形歌舞伎で歌舞伎座が再開することが決まったそうで、ホッとしました。四部制で、コロナ感染防止対策で観客席は市松模様、大向うは当面禁止になるようです。
2020/6/30
本日(30日)は、不要不急の要件ですが、久しぶりのMETライヴビューイングで、ガーシュインの歌劇「ポーギーとべス」を見てきました。これは本年2月1日の公演映像。曲中の「サマータイム」は超有名なナンバーですが、吉之助はこのオペラを見るのは初めてでした。いやホントこれは衝撃的なオペラですね。ちょっと考えさせられました。
ところで本日(1日)は、旧暦では5月(皐月)11日になります。
2020/7/3
本日(3日)も不要不急の案件ですが、METライヴビューイングでヘンデルの歌劇「アグリッピーナ」を見てきました。これは本年2月29日の舞台映像です。本作は1709年初演で、日本では宝永6年・近松門左衛門の時代のバロック・オペラ。3日前の「ポーギーとべス」と比べて、その感触のあまりの違いにビックリと云うか、いやオペラは奥が深いと改めて思いますねえ。
2020/7/10
東京のコロナ感染者が再度増加の気配なのは、困ったことですねえ。さて明日(11日)発行のメルマガ第526号は、昭和54年4月国立小劇場:「子午線の祀り」初演の舞台映像による観劇随想、その前編をお届けします。
2020/7/11
コロナ感染者が増えてる時に不要不急で恐縮ですが、本日(11日)はMETライヴビューイングでワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」を見てきました。これは本年3月10日の舞台映像。最近の舞台は映像処理が凄いですねえ。ワーグナーのドラマは濃密で、クセになる危うさです。
2020/7/19
東京のコロナ感染者増加中で油断は出来ませんが、本日(19日)は、実に5ヵ月ぶりになる講話会で、「引窓」などを中心に吉之助の拙い本読みもお楽しみいただきました。ご参加いただきました皆様に御礼申し上げます。本日の銀座歩行者天国はコロナの影響でやはり少な目の印象でした。
2020/7/21
本日(21日)は、旧暦であると6月(水無月)1日になります。
2020/7/31
東京コロナ感染がまたまた急増中で・大変不安ですが、明日(8月1日)から始まる歌舞伎座・花形歌舞伎が千秋楽まで無事行われることを祈りたいです。
本日(2日)は「歌舞伎素人講釈」でも将来的に何か新しいことが出来ないかということで、Zoomを使ってオンライン・ミーティングを試験的に行いました。サイトを始めた20年前と比べるとネット環境は格段の進歩ですね。工夫すれば面白いことが出来そうです。ところで本日は、旧暦では6月(水無月)13日になります。
2020/8/3
コロナ第2波が警戒される状況下ですが、本日(3日)は、実に5か月ぶりの歌舞伎座・花形歌舞伎の、第3部「吉野山」・第4部「源氏店」を見てきました。コロナに負けず役者さん達も頑張っています。久しぶりの舞台は、やはりいいものですね。舞台については、そのうち書く予定にしています。
*座席は市松模様に配置して、使用しない座席に赤いリボン。
2020/8/9
本日(9日)発行のメルマガ第528号は、興行再開した8月歌舞伎座への応援企画として、第3部「吉野山」と第4部「源氏店」の観劇随想を二本立てにてお届けします。ところで本日は旧暦では6月20日だそうです。暑いですねえ。
2020/8/12
地球温暖化の影響か、今年の夏の暑さは、ひときわ身に染みますねえ。吉之助は暑さにからきし弱いので、更新にちょっとしばらく間が開くかもしれません。
2020/8/18
夏バテでずっとゴロゴロしてるわけにも行かないので、音楽で何とか気力回復をということで、不要不急ではありますが、本日(18日)は、ロイヤル・オペラ・シネマでプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」を見てきました。これは本年1月29日の舞台映像です。
2020/8/19
本日(19日)は、旧暦では7月(文月)1日になります。夏バテしてましたが、本日少し記事の更新をしました。
2020/8/22
本日(22日)発行のメルマガ第529号は、昭和49年4月国立劇場での「妹背山・芝六忠義」の映像に関する観劇随想をお届けします。本稿は吉之助にとって重要な案件であるオペラと深く関連した内容となっています。
2020/8/23
猛暑とコロナの心配もあるので、新しい試みとして、本日(23日)はいつもは銀座で開催する講話会をオンライン(Zoom)で行ないました。慣れないのでまだ試行錯誤で、便利と云うか何と云うか、しかし、もうこれが当たり前の時代になっていることを実感しました。ご参加いただきましたみなさまに御礼申し上げます。
2020/8/26
本日(26日)、歌舞伎座が8月花形歌舞伎の千秋楽を無事に迎えることが出来たようで、とりあえずホッとしています。またすぐに9月大歌舞伎が始まりますが、一日も早くコロナが終息してもらいたいですね。
2020/8/29
暑いですねえ。ところで本日(29日)は、吉右衛門のオンライン映像配信による無観客一人芝居「須磨浦」と云う、意欲的な試みがありました。これについては観劇随想をアップする予定です。
2020/8/30
本日(30日)は、暑いなか不要不急ではありますが、ロイヤルオペラシネマでベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」を見てきました。これは本年3月13日の公演映像。本年(2020)は、ベートーヴェン生誕250年です。
ちょっと夏バテしまして更新が滞っていましたが、本日(6日)雑談の記事を追加しアップしました。なお本日は旧暦であると、7月(文月)19日になります。
2020/9/8
相変らず暑い日が続きますねえ。ところで本日(8日)、サイト・トップ頁のアクセス・カウンターが65万を突破したようです。毎度ご訪問有難うございます。
2020/9/13
サイト「雑談」に記しましたが、来年(2021)1月に神奈川大学の市民講座をオンデマンドにて開催することになりました。映像準備はこれからですが、場所や時間を選ばず聴講ができるので、この機会に是非聴講ください。
2020/9/17
本日(17日)は、旧暦だと8月(葉月)1日になります。
2020/9/19
夏バテで間が開いてしまいましたが、明日(20日)発行のメルマガ第530号は、十一代目団十郎の弁慶(昭和40年3月歌舞伎座「勧進帳」)の観劇随想をお届けする予定です。
2020/9/20
東京コロナ感染も未だ安心できる状況ではないので、今月(9月)の講話会もオンライン(Zoom)での開催としました。オンラインもやってみると思うように行かないことが色々ありますが、まあ試行錯誤ですね。ご参加いただきました皆様に御礼申し上げます。
2020/9/26
歌舞伎座9月大歌舞伎は、本日(26日)、無事に千秋楽を迎えました。吉之助も2・3・4部を見てきました。第4部の玉三郎さんはカーテン・コール5回も。舞台については、そのうち書く予定です。
本日(1日)は、旧暦であると8月(葉月)15日。朝はあいにくの雨模様でしたが、今宵の中秋の名月は拝むことが出来るかな。
*写真は、2020年の中秋の名月。
2020/10/2
明日(3日)お届けの、メルマガ第531号は、先月(9日)歌舞伎座の、幸四郎と猿之助による「色彩間苅豆(かさね)」の観劇随想をお届けする予定です。
2020/10/10
明日(11日)お届けの、メルマガ第532号は、先月(9日)歌舞伎座の、菊之助による「双蝶々曲輪日記・引窓」の観劇随想をお届けする予定です。
2020/10/15
本日(15日)は歌舞伎座で、白鸚・勘九郎らによる第2部「双蝶々・角力場」と、仁左衛門による第3部「石切梶原」を見てきました。舞台については、そのうち書くつもりです。
2020/10/18
8・9月はオンラインでやりましたが、本日(18日)は久しぶりに銀座で生(なま)講話会を行いました。話題は9・10月の歌舞伎について。銀座の歩行者天国も人出が大分回復したような。
2020/10/24
明日(25日)発行のメルマガは、今月(10月)歌舞伎座の、仁左衛門の「石切梶原」の観劇随想をお届けすることにしました。
本日(1日)は、旧暦だと長月(9月)16日になります。
2020/11/2
ウィーン・フィル(指揮はゲルギエフ)が、誰もが中止になると覚悟していた今月(11月)5日から4都市で行う来日公演を決行するとの発表が突然あって、コロナ下のこの時期での公演は、驚きというか・嬉しいというか・不安というか、ともあれ公演の成功を祈念したいですね。4日にチャーター機で来日とのこと。
2020/11/7
本日(7日)は、旧暦では長月(9月)22日だそうです。寒くなって来て、全国的にコロナが再拡大(第3波?)の兆候を見せ始めたようで、困ったことですねえ。ところで三島由紀夫没後50年記念企画・第2弾として、初期の短編「サーカス」についての論考の連載を始めることにします。
2020/11/9
本日(9日)は国立劇場で、第1部・吉右衛門の「俊寛」、第2部・仁左衛門の「毛谷村」その他をみて来ました。コロナ以後久しぶりに芝居を見た愉しんだ気分でした。舞台については、そのうち書く予定です。
観客席はコロナ対策で花道傍の席を空けて・市松模様の配置です。
2020/11/12
当初行く予定にしていなかったのですが、急に思い立って、本日(12日)はサントリー・ホールでのゲルギエフ指揮ウィーン・フィルの演奏会へ行ってきました。曲目はドビュッシーの「牧神の午後」と「海」、ストラヴィンスキーの「火の鳥」全曲、アンコールにJシュトラウスの皇帝円舞曲。素敵な演奏でありました。
2020/11/14
先ほどのニュースで、一昨日(12日)に坂田藤十郎さんが亡くなったとのことです。思い出す舞台は数多くありますけれど、ひとつ挙げれば吉之助にとってはやはり昭和57年5月国立小劇場での近松座旗上げ公演「心中天網島」の紙屋治兵衛ということになりますかねえ。ご冥福をお祈りいたします。追って近日に追悼記事を書くことになると思います。
*昭和57年5月国立小劇場での近松座旗上げ公演「心中天網島」チラシ
2020/11/15
本日(15日)は、コロナ第3波が懸念されるなかですが、講話会で最近の歌舞伎に関連した話題と勧進帳に関する件などお話をしました。お集まりいただきました皆様に御礼申し上げます。ところで本日は、旧暦では神無月(10月)1日になります。
2020/11/19
本日(19日)発行のメルマガ第535号は、現在国立劇場11月公演中の、吉右衛門の俊寛による「平家女護島」、仁左衛門の六助による「彦山権現誓助剣」に関する観劇随想の二本立てをお届けします。
2020/11/22
記録のためメモしておきます。今月22日に国立劇場第2部(毛谷村ほか)の舞台出演者(孝太郎)にコロナ陽性が確認されたことから、国立劇場は22日から千秋楽(25日)までの第2部の公演を中止することを決めました。なお第1部については予定通り公演を続けるそうです。一日も早いご回復をお祈りすると共に、全国的にもコロナ感染第3波が憂慮されるなか、自らも一層気を引き締めないといけないなあと思っています。
2020/11/25
本日(25日)が、三島由紀夫没後50年となります。短編「サーカス」に関する評論を連載中ですが、ウィーン・フィル来日や藤十郎さんの逝去など突然のこともあって、本日までに完結出来ませんでした。まあゆっくりペースで仕上げます。
2020/11/26
本日(26日)にお届けの、メルマガ356号は、今月(11月)12日に亡くなった四代目藤十郎さんの追悼文をお届けすることにしました。
2020/11/28
記録のためメモしておきます。PCR検査は「陰性」だそうなので大事ないと思いますけど、濃厚接触者認定されて、仁左衛門が京都南座公演を来月5日(初日)から6日まで休演・代役、玉三郎が歌舞伎座公演を来月1日(初日)から7日まで休演・代役とするとのことで、落ち着かないことになりました。ご無事をお祈りします。
やっと12月になったという感じがしますが、早く年が変わってコロナの「風向き」が変わって欲しいですねえ。ところで本日(1日)は旧暦では、神無月(10月)17日ということになります。
2020/12/4
先月(11月)歌舞伎座顔見世、菊五郎の「身替座禅」・白鸚の「大蔵卿」・獅童の「四の切」の観劇随想を三本追加しました。ところでコロナ濃厚接触者とされた仁左衛門さんが正式に陰性と判定されて、京都南座顔見世公演に7日から出演することが発表されました。良かったですね。
2020/12/6
本日(6日)発行のメルマガ第538号は、先月(11月)歌舞伎座の獅童による「川連法眼館」の観劇随想をお届けしました。ところでコロナ濃厚接触者とされていた玉三郎さんが正式に「陰性」判定となり、9日からの歌舞伎座公演に出演するとのことで、これも安心いたしました。
2020/12/13
本日(13日)は本年最後の講話会でしたが、コロナ第3波のため銀座での開催は諦めて、オンラインにて行いました。ご参加いただきましたみなさまに御礼申し上げます。
2020/12/15
急に寒くなってきましたねえ。本日は旧暦であると、11月(霜月)1日になります。
2020/12/21
本日(21日)発行のメルマガ第539号は、サイトで連載の「コロナ以後の歌舞伎」の後半部分をお届けすることにして、これを年内最終といたします。
2020/12/25
昨日(24日)ヴァイオリニストのイヴリー・ギトリスが死去したとのことです。一昨年(2018年)来日リサイタルがキャンセルになったので、残念ながら吉之助は生(なま)で聴くことが叶いませんでした。ご冥福をお祈りします。
*中止になったギトリスの2018年来日リサイタルのチラシ。
2020/12/26
コロナ第3波ますます心配ですが、本日(26日)歌舞伎座と国立劇場は12月公演が無事千秋楽を迎えることが出来て、ひとまず安堵。来年は歌舞伎他パフォーマンス芸術全体にとって良い年でありますように。