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2016年(平成28年)のブログ「歌舞伎素人講釈」記事

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


2016/1/1

明けましておめでとうございます。「歌舞伎素人講釈」は16年目に入ります。今年もよろしくお願いします。今年は襲名興行がふたつ予定されています。いい舞台を期待しています。


2016/1/2

本日(2日)は歌舞伎座の初春歌舞伎初日・夜の部を見てきました。染五郎と芝雀による「三千歳直侍」はなかなか良かったですね。この他に、幸四郎による「二条城の清正」、鴈治郎と玉三郎による「廓文章」など。花道傍の席だったのだけど後ろ過ぎて、残念ながらNHKの中継には映ってませんでした。

染五郎の直侍・芝雀の三千歳


2016/1/5

明日(6日)発行のメルマガ407号は、昨年11月吉祥寺シアターでの山の手事情社の「女殺油地獄」の観劇随想をお届けします。なおサイトでは近日に同じく昨年11月歌舞伎座での玉三郎の「阿古屋」の観劇随想の連載を始める予定です。


2016/1/6

昨日(5日)、フランスの世界的な作曲家であり・優れた指揮者でもあったピエール・ブーレーズが亡くなったとのことです。吉之助は特にラヴェルとストラヴィンスキーが忘れがたいですが、新録音が出る度「聴かなくちゃ」という気にさせる数少ない指揮者でした。ご冥福をお祈りします。


2016/1/10

本日(10日)は東京国立博物館の特別展「始皇帝と大兵馬俑」を見てきました。凄いものを作ったものですね。夜間にひとりで行くと怖そうです。ところでサイトの「雑談」に今月(1月)歌舞伎座の、染五郎・芝雀による「直侍」の観劇随想をアップしましたので、ご覧下さい。写真は展示室の撮影コーナーでのものです。


2016/1/12

遅くなりましたが、昨年10月歌舞伎座での、玉三郎の「阿古屋」の観劇随想を短期連載にてアップしますので、ご覧下さい。

知らないことの強さ〜玉三郎の阿古屋


2016/1/18

本日(18日)は東京文化会館でリッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団の演奏会を聴いてきました。シカゴ響はもう別次元のオケですねえ。とにかく凄かったとしか感想が出て来ませんが、そのうち何か書くこともあるかもしれません。

リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団来日公演2016


2016/1/19

本日(19日)もシカゴ交響楽団の演奏会。鳴るべき音符がその通りに思いっ切り鳴っているということの快感ということですかねえ。本日のチャイコフスキー第4番も凄い演奏でした。


2016/1/20

先日(18日)に前進座の中村梅之助さんが亡くなったとのことです。吉之助は歌舞伎での舞台を見る機会はそう多くなかったのですが、しっかりとした演技が印象に残っています。ひとつ挙げるなら「御浜御殿」での富森助右衛門。ご冥福をお祈りします。


2016/1/26

サイトの「雑談」に、「芝居と踊りと」の続篇をアップしましたのでご覧ください。タイトルは仮題なのですが、適当なものが思い付かないので、とりあえず「続・芝居と踊りと」としました。

続・芝居と踊りと〜日本舞踊を考えるヒント・2


2016/1/31

明日(1日)発行のメルマガ第409号は、昨年10月歌舞伎座での玉三郎の「阿古屋」の観劇随想をお届けする予定です。「歌舞伎素人講釈」で「阿古屋」を取り上げるのはこれが初めてです。

知らないことの強さ〜玉三郎の阿古屋


2016/2/6

本日(6日)は歌舞伎座の夜を部を見てきました。「籠釣瓶」・菊之助の八つ橋は前回の初役の時より進歩してなかなか良い出来であったと思います。

菊之助再演の八つ橋


2016/2/7

サイトの雑談に、2月歌舞伎座夜の部の「籠釣瓶」についてちょっと書きました。それから長期連載として「吉之助が浄瑠璃を読む・出世景清」を始めることとして、今回はその1をアップしました。

「出世景清」はなぜ画期的作品なのか


2016/2/13

明日(14日)発行のメルマガ410号は、今月歌舞伎座の菊之助の「籠釣瓶」についての観劇随想をお届けすることにします。

菊之助再演の八つ橋


2016/2/14

本日(14日)は久しぶりの講話会で、歌舞伎の時代と世話のフォルムについて、映像を交えながらお話をしました。手前味噌ですが、本日はなかなか流れもスムーズで良い話ができたと思います。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2016/2/18

本日(18日)は、ミューザ川崎でダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏会で、曲目はブルックナーの交響曲第8番を聞いてきました。素晴らしい演奏でしたが、特に第3楽章が深かったですね。


2016/2/19

どうやら本日(19日)、サイトのアクセスが45万に達したようです。有難いことです。


2016/2/20

本日(20日)は、サントリー・ホールで、ダニエル・バレンボイムとベルリン・シュターツカペレのブルックナー・チクルスという大プロジェクトの最終日、つまり交響曲第9番ですけど、これが神々しいという言葉を使いたくなるほどの名演。これはちょっと忘れられない演奏会になりそう。ホント有難うと言いたいですね。

バレンボイムとベルリン・シュターツカペレ来日公演2016


2016/2/27

明日のメルマガ第411号は、サイトに連載中の論考「「出世景清」はなぜ画期的作品なのか」の、その前半部分をお届けすることにします。

「出世景清」はなぜ画期的作品なのか


2016/2/28

来月(3月)から五代目雀右衛門襲名が始まりますが、これに関連してサイトの雑談に「新・雀右衛門への期待」ということで吉之助からのメッセージを書きました。

新・雀右衛門への期待


2016/3/3

本日(3日)から歌舞伎座で五代目雀右衛門襲名披露興行が始まりました。菊五郎さんが胃潰瘍で休演というのが残念ですが、お大事になさってください。

追記:12日より復帰。

*「祇園祭礼信仰記・金閣寺」・雀右衛門の雪姫


2016/3/5

本日(5日)は歌舞伎座で五代目雀右衛門襲名披露の夜の部を見てきました。襲名披露狂言は「金閣寺」。暖かくなったせいか、いつもより着物姿の女性客が多かった気がしましたが、これは良いことですね。

五代目雀右衛門襲名の雪姫


2016/3/6

昨年12月に突然引退発表した指揮者ニクラウス・アーノンクールが、昨日(5日)亡くなったとのことです。やっぱり相当体調悪かったのですねえ。今はちょっと適当な言葉が出ません。このところずっと親しんできた音楽家が続けて亡くなるので気が滅入ります。まあそれだけ長く音楽を聴いてきたということなのですが。


2016/3/11

骨折で2月の予定をキャンセルしたリッカルド・ムーティが本日来日し、来週行われる東京での日伊国交樹立150周年記念演奏会でいよいよ復帰。心配してたけど、いやホッとしましたよ。楽しみにしてます。


2016/3/13

本日(13日)は講話会で、武智歌舞伎の理念の背景にある大正〜昭和初期の芸術思潮(ノイエ・ザッハリッヒカイト)についてその概略をお話をしました。話題は建築・美術・音楽から歌舞伎まで多岐に渡りましたが、面白い話になったと思います。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2016/3/16

本日(16日)は、東京文化会館で、リッカルド・ムーティ指揮特別編成オケによる日伊国交樹立150周年記念演奏会で、ヴェルディ・ボイートというプログラム。ムーティはホントに腰骨折して休んでたんですか?と驚くほどエネルギッシュな指揮ぶりで斬れの良いリズムと推進力はトスカニーニを思い出すほど素晴らしい演奏でした。スピーチで「政治家は言葉で裏切ったりするけど、音楽は裏切りません」と語ってました。


2016/3/17

本日(17日)はトリフォニー・ホールでミシェル・ベロフのピアノ・リサイタル。フォーレ・フランク・ラヴェル・ドビュッシーにメシアンと、ベロフのレパートリーを俯瞰できるプログラム。フランス・ピア二ズムということの意味が少し分かったような気が。


2016/3/18

本日(18日)は静岡県浜松市で或る会合にお招きを戴きまして「歌舞伎と私」という演題でちょっとお話をさせてもらいました。興味以て聴いていただけまして大変感激いたしました。

写真は浜松市楽器博物館でのヒストリカル・ピアノ:ショパンが生きた時代の、エラール(左)とプレイエル(右)。


2016/3/19

本日(19日)は東京への帰り道で静岡市の久能山東照宮に寄って来ました。あいにく朝は小雨でしたが、人が少なくて観光にはかえって良かったかも。幸い昼過ぎには晴れました。


2016/3/20

サイトの「雑談」に、今月(3月)夜の部の「双蝶々曲輪日記・角力場」の観劇随想をちょっと書きました。

菊之助の与五郎と長吉


2016/3/26

しばらく間があいていましたが、連載中の「出世景清はなぜ画期的作品なのか」に新しい章を付け加えました。そろそろ完結が近くなって来たようです。

「出世景清」はなぜ画期的作品なのか


2016/3/27

本日(27日)は歌舞伎座の五代目雀右衛門襲名興行の昼の部を見てきました。襲名披露狂言は、「鎌倉三代記」。千秋楽ということもあってかどの舞台もしっくり練れた感じがしましたね。これについてはそのうち何か書くかも知れません。

「私が私であるために」〜時姫の決断


2016/3/29

本日(29日)は東京文化会館でエリアフ・インバル指揮東京都交響楽団でショスタコービッチの交響曲第15番を聞いてきました。吉之助にはまだ耳慣れない曲ですが、興味深いところあり、これはこれからの課題ですね。


2016/4/2

本日(2日)は吉之助の街では桜まつりです。でもちょっと寒いですね。ところでサイトに、先月(4月)歌舞伎座昼の五代目雀右衛門襲名の「鎌倉三代記」の観劇随想を短期連載にてアップしました。

「私が私であるために」〜時姫の決断


2016/4/9

本日(9日)はミューザ川崎でマウリツィオ・ポリーニのリサイタル。ショパンとドビュッシーのプログラム。ショパンの舟歌と子守歌は吉之助のお気に入り。この2曲をポリーニで聴けるならそれで満足。アンコールのバラード第1番も素晴らしかったです。


2016/4/10

本日(10日)は講話会で、前月に引き続き武智鉄二の生きた時代(大正・昭和初期)の芸術思潮と型の概念の転換、歌舞伎史のなかで明治36年という年が如何に重要な意味を持つかということなどお話しをいたしました。観念的な話だったかも知れませんが、ここを押さえておけば武智歌舞伎が分かって来ると思います。


2016/4/16

「文楽」  

本日(16日)は大阪の国立文楽劇場で文楽公演「妹背山婦女庭訓」の「山の段」を中心とする昼の部を見てきました。ストーリーもよく分かるし、文楽はやっぱりインパクトあります。


2016/4/17

先月(3月)歌舞伎座での「鎌倉三代記」の観劇随想は、本日(17日)完結しました。

「私が私であるために」〜時姫の決断
 


2016/4/21

本日(21日)はサントリーホールでマウリツィオ・ポリーニのリサイタル。前回(9日)より技術的に安定した印象。後半のドビュッシーの前奏曲第2巻が構成力あって良かったと思いますし、アンコールのショパンのバラード第1番も表情が冴えていましたね。


2016/4/23

本日(23日)は歌舞伎座夜の部を見てきました。仁左衛門(六助)と孝太郎お園)による「毛谷村」についてはそのうち何か書きたいと思ってます。

仁左衛門の六助・孝太郎のお園


2016/4/24

短いですが、今月(4月)歌舞伎座夜の「毛谷村」についての観劇随想をアップしましたので、ご覧下さい。

仁左衛門の六助・孝太郎のお園


2016/5/2

本日(2日)歌舞伎座は団菊祭初日。夜の部の目玉は菊之助の長男和史ちゃんの御初お目見得。ちょっとベソかいちゃったけど可愛かったですよ。舞台のことはそのうち何か書くと思います。


2016/5/4

今月(5月)歌舞伎座夜の「三人吉三・大川端」の舞台についてちょっとだけ書きました。

歌舞伎のアンサンブル


2016/5/5

長期連載の「出世景清」についての論考は、いろいろ取り込みがあって、だいぶ時間が掛かりましたけれども、やっと完結しました。「吉之助が浄瑠璃をもう一度読む」シリーズの次は「曽根崎心中」を予定しています。

「出世景清」はなぜ画期的作品なのか


2016/5/7

明日(8日)お届けのメルマガ第416号は、先日完結した論考「出世景清はなぜ画期的作品なのか」の三回目(最終回)をお届けすることにします。

「出世景清」はなぜ画期的作品なのか


2016/5/8

本日(8日)は講話会で、先月に引き続き、明治以降の型の概念の転換・型の理念的なお話をいたしました。こういうテーマはいろいろ話をしても終わりというものがありませんね。


2016/5/12

本日(12日)演出家の蜷川幸雄氏さんが死去されたとのことです。吉之助はたまたま偶然ですが、昭和51年7月国立劇場の「卒塔婆小町」上演の時にお隣りの席で芝居を見たことがあります。「王女メデイア」・「ハムレット」・「NINAGAWAマクベス」など帝劇での初演の舞台が強烈な印象で残っています。確かにカブいてましたね。忘れられない舞台のひとつです。ご冥福をお祈りします。

追悼・蜷川幸雄

*昭和59年(1984)5月・新宿花園神社野外公演:「王女メディア」チラシ
平幹二朗(王女メディア)、演出:蜷川幸雄、衣装デザイン:辻村ジュサブロー


2016/5/14

本日(14日)は国立劇場で前進座の「東海道四谷怪談」を見てきました。前進座の舞台で鶴屋南北が掛かるならば、是非見ておくことをお勧めします。これが南北の本来の感触なんだなということが想像できる舞台です。この舞台についてはそのうち何か書きます。

前進座の「四谷怪談」


2016/5/15

本日(15日)お届けのメルマガ第417号は、先日12日に亡くなった演出家・蜷川幸雄氏の追悼号といたしました。吉之助の思い出など少しだけ書きました。なお本日がお通夜・明日が告別式であるそうです。

追悼・蜷川幸雄


2016/5/21

本日(21日)は歌舞伎座の昼の部を見てきました。舞台については、そのうち観劇随想を書くつもりです。吉右衛門の五右衛門と菊五郎の久吉による「楼門」は大舞台でしたね。


2016/5/26

来年2017年1月新橋演舞場で、市川右近さんが三代目市川右団次を襲名することに決まったそうです。おめでとうございます。初代右団次(斎入)は上方のケレンの名人として有名。


2016/5/28

明日(29日)発行のメルマガ第418号は、現在サイトの「雑談」で連載中の「音遣いを考える」の第1回をお届けします。

音遣いを考える


2016/5/30

松竹は30日、京都の冬の風物詩として知られる12月の「吉例顔見世興行」を、今年は先斗町歌舞練場で開くと発表した。京都四條南座が耐震工事に向けて休館中で、年内に再開のめどが立たないため。ただし客席数は南座が約1080席に対し、先斗町歌舞練場は約540席。切符取るのが大変そう。


2016/6/1

海老蔵さんが1日、成田山新勝寺で得度式を受けて出家したそうです。得度とはお釈迦様の仏弟子になることを誓うもので、剃髪を伴うものだが、海老蔵さんは既に丸刈りなので、得度式では形式的に頭にカミソリを当てたということらしい。


2016/6/10

サイトで短期連載の、先月(5月)国立劇場での前進座の「四谷怪談」の観劇随想は完結としました。

前進座の「四谷怪談」


2016/6/13

先日(10日)音楽評論家の宇野功芳さんが亡くなられたとのことです。好悪を前面に押し出した辛口批評は評価の分かれるところですが、吉之助は指揮者ブルーノ・ワルターを教えてくれたということで、このこと個人的に感謝しております。ご冥福をお祈りします。


2016/6/12

本日(12日)は今年前半最後の講話会になりますが、型の一貫性の問題、音遣いの問題についてざっくりとしたところをお話しいたしました。まあこういう話題はいくら話しても結論が出ない深い深い話題ですね。


2016/6/18

ちょっと遅くなりましたが、先月(5月)歌舞伎座の、菊之助初役の清心による「十六夜清心」の観劇随想をアップしましたので、ご覧下さい。

黙阿弥の諧謔味


2016/6/23

本日(23日)は歌舞伎座で「義経千本桜」、幸四郎による「いがみの権太」の第2部と、猿之助による「狐忠信」の第3部を見てました。なかなか充実していたのではないかな。これについてはいずれ何か書くかも知れません。


2016/6/25

本日(25日)は歌舞伎座の「義経千本桜」の第1部・染五郎による「碇知盛」を見てきました。染五郎(知盛)も猿之助(典侍の局)も頑張ってました。

知盛の肖像〜染五郎の知盛


2016/6/26

「雑談」に連載の論考は「音遣いを考える」は一応8回で完結ということにしました。

音遣いを考える


2016/6/30

先月(6月)歌舞伎座の「義経千本桜」通しの第2部、幸四郎のいがみの権太の観劇随想を、短期連載としてアップします。まずはその第1回です。

「鮓屋」の巨視的構図〜幸四郎のいがみの権太


2016/7/1

本日(1日)はすみだトリフォニー・ホールで、ダニエル・ハーディング指揮・新日本フィルの、マーラー・交響曲第8番「千人の交響曲]を聴いてきました。なかなかの力演でしたが、ハーディングの新日本フィルMusic Partnerとしての関係がこれで終了というのは、ちょっと残念ではありますね。


2016/7/5

「雑談」で、柳田国男の山人説で何か論考が出来ないかということで書き始めました。どういう展開になるか、まだ結論が見えていないところで書いていますが、まあお楽しみにしてください。

山の人生


2016/7/9

先月(6月)歌舞伎座の「義経千本桜」通しの第2部、幸四郎のいがみの権太の観劇随想は二回で終わったはずでしたが、三回目を付け加えまして、これで完結です。

「鮓屋」の巨視的構図〜幸四郎のいがみの権太


2016/7/15

本日(15日)文化審議会は重要無形文化財保持者(人間国宝)に中村東蔵さん他5名を認定するよう、文部科学省に答申したとのこと。近年の舞台の充実ぶりからすればさもありなんですね。おめでとうございます。


2016/7/16

明日(17日)発行のメルマガ422号は、先月(6月)歌舞伎座での「義経千本桜・鮓屋」の、幸四郎のいがみの権太についての観劇随想をお届けします。

「鮓屋」の巨視的構図〜幸四郎のいがみの権太


2016/7/23

昨日(22日)は浜松市の或る会合で歌舞伎のお話しをちょっとしてきました。熱心にお聞きいただきまして有難うございました。本日(23日)は掛川に寄ってお城を見てから東京へ戻りました。写真は掛川城。


2016/7/24

サイトに、先月(6月)歌舞伎座での「義経千本桜・渡海屋〜大物浦」・染五郎の知盛の、観劇随想の第2回目をアップしました。まだ文章に染五郎のことが全然出て来ませんが、3回目には出て来るでしょう。

知盛の肖像〜染五郎の知盛


2016/7/28

「文楽」  

国立文楽劇場で、井上ひさしがモリエールの喜劇「守銭奴」を翻案した人形浄瑠璃「金壺親父恋達引(かなつぼおやじこいのたてひき)を見てきました。こういう作品があったのですねえ。なかなか面白かったです。



井上ひさしの人形浄瑠璃「金壺親父恋達引」


2016/7/30

6月歌舞伎座「千本桜・渡海屋〜大物浦」・染五郎の知盛の、観劇随想は完結しました。

知盛の肖像〜染五郎の知盛


2016/8/5

「暑い」  

吉之助は気温が30度超えると思考停止するように出来ているため、このところ執筆速度が落ちてますが、ネタは蓄積しておりますのでしばらくお待ちを。ところで10・11月の八代目芝翫襲名の演目が決まったようですね。「熊谷陣屋」・「盛綱陣屋」での骨太い演技を期待しています。


2016/8/7

本日夜に配信予定のメルマガ423号は、6月歌舞伎座の、「義経千本桜」染五郎の知盛についての観劇随想をお届けします。

知盛の肖像〜染五郎の知盛


2016/8/13

今年は先斗町歌舞練場で行われる京都の顔見世興行の制作発表会見が10日行われ、顔見世としては初めて3部制で公演することが発表された。先斗町歌舞練場の座席数は南座の半分ほど。できるだけ多くの人に見てもらうため、通常の2部制から3部制にするという。


2016/8/16

サイトの「雑談」で連載中の「山の人生」については、もう少し考えをまとめたい必要が出たので、しばらく連載を中断することにしまして、歌舞伎「寺子屋」をオペラにしたものをふたつ見つけましたので、これを紹介することにしました。

歌舞伎「寺子屋」から生まれたオペラふたつ


2016/8/27

本日(27日)は歌舞伎座・納涼歌舞伎の第1部を見てきました。演目は「嫗山姥」と「権三と助十」。

武智演出・扇雀の八重桐


2016/8/31

本日(31日)は日本の期待の若手ピアニスト反田恭平のリサイタル。リスト・ショパン・ラヴェルというプログラム。演奏についてはそのうち書いてみたいですが、前半プロを録音して・演奏会終了後にCDにして販売(パンフ付き)するというのは、これは初めての試みかな。なかなか商売お上手だなあと感心しました。

期待の若手ピアニスト・反田恭平のこと


2016/9/3

本日(3日)は歌舞伎座秀山祭の昼の部を見てきました。吉右衛門の大蔵卿は、余分な力が抜けて前回よりもさらに素晴らしい。この演目をまだ見たことのない方は、この機会に是非。ところで明日のメルマガ第424号は、歌舞伎「寺子屋」から生まれた2つのオペラについてお届けの予定です。

歌舞伎「寺子屋」から生まれたオペラふたつ


2016/9/4

「班女」  

本日(4日)は劇団山の手事情社の稽古場での上演で、三島由紀夫の「班女」を見てきました。いつもの劇場空間ではなく、このような狭い空間で見るお芝居というのも、また格別な面白さがありますね。


2016/9/6

本日(6日)は歌舞伎座秀山祭の夜の部を見てきました。吉右衛門の大判事と玉三郎の定高による、大顔合わせの「吉野川」は平成歌舞伎の精華と云える見事なものでした。この舞台については書く予定にしてますので、しばしお待ちください。

ピュアな心情のドラマ〜玉三郎・吉右衛門の「吉野川」


2016/9/11

本日(11日)は久しぶりの講話会で、「義経千本桜」の時代物としての構造についてお話しをしました。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。またサイトの記事に、今月(9月)歌舞伎座の吉右衛門の大蔵卿の観劇随想を加えました。

深化した大蔵卿〜吉右衛門の二年ぶりの大蔵卿


2016/9/19

「サイトの記事」  

サイトに今月(9月)歌舞伎座での、玉三郎と吉右衛門の「吉野川」の観劇随想を短期連載にてアップすることにします。3〜4回程度の連載になりますかねえ。

ピュアな心情のドラマ〜玉三郎・吉右衛門の「吉野川」


2016/9/24

明日(25日)発行の、メルマガ第425号は、今月(9月)歌舞伎座夜の、吉右衛門と玉三郎らによる」「吉野川」観劇随想の前半部分をお届けします。

ピュアな心情のドラマ〜玉三郎・吉右衛門の「吉野川」


2016/10/1

明日(2日)から歌舞伎座で八代目芝翫襲名披露興行が始まります。芝翫というと今は女形のイメージが強いですけど四代目芝翫は名立役。これにならって大きい立役を目指してもらいたいものです。


2016/10/3

英国の指揮者ネヴィル・マリナ―死去とのこと。吉之助にとっては、ベストセラーにもなったアカデミー室内楽団との鮮烈なヴィヴァルディ:「四季」のレコードが思い出されるところです。ご冥福をお祈りします。


2016/10/8

明日(9日)発行の、メルマガ第426号は、9月歌舞伎座夜の部の、吉右衛門と玉三郎らによる「吉野川」観劇随想の後半部分をお届けします。

ピュアな心情のドラマ〜玉三郎・吉右衛門の「吉野川」


2016/10/9

本日(9日)は講話会で、「妹背山婦女庭訓・吉野川」と「一谷嫩軍記・熊谷陣屋」床本を見ながら、吉之助なりの作品解釈をお話ししました。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2016/10/14

本日(14日)は歌舞伎座で、八代目芝翫襲名披露興行・夜の部を見てきました。新・芝翫にはスケールの大きい時代物役者として期待したいところです。「熊谷陣屋」の芝翫型の熊谷については、近日に観劇随想を書く予定にしています。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷


2016/10/15

本日(15日)はワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場で、チャイコフスキーの歌劇「エウゲニ・オネーギン」を見てきました。このオペラは吉之助のお気に入りオペラのひとつですが、今回も素晴らしい出来でした。現在は他の要件に取り組んでいるので書けませんが、「オネーギン」についてはそのうち何か書くつもりでいます。


2016/10/21

今月(10月)歌舞伎座・「熊谷陣屋」観劇随想は、当初3回くらいの短期連載を想定していたのですが、やはり長いものになりそうな気配です。まあこれはゆっくり書くことにしまして、「妹背山・吉野川」に関連して、「雑談」の方にちょっと記事を追加します。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷


2016/10/23

本日(23日)平幹二朗さんが亡くなったと、さきほどニュースで知りました。平さんの舞台は吉之助は結構見ましたし、サイトでも何度か書きました。強烈だったのはメデイアでしたけど、マクベスでも忠兵衛でも、どれも良かったです。ご冥福をお祈りします。

*平幹二朗の最後の舞台:ニコラス・ライト作「クレシダ」チラシ


2016/10/29

本日(28日)は浜離宮朝日ホールでマレイ・ペライアのリサイタルを聴いてきました。ベートーヴェンの「ハンマークラヴィア」ソナタも素晴らしかったですが、吉之助が特に感銘を受けたのは、ブラームスの間奏曲など小品5曲。いや参りました。


2016/11/3

二代目喜多村緑郎に続き、今度は春猿さんが来年1月三越劇場「初春新派公演」で、春猿改め河合雪之丞として劇団新派に入団することが発表になったとのこと。ちょっと寂しい気はするけれど、新天地で頑張ってください。確かに新派に向いている気がします。


2016/11/4

メルマガの発行に間があいてしまいましたが、6日に発行のメルマガ第427号は、先月(10月)歌舞伎座の八代目芝翫襲名の「熊谷陣屋」についての観劇随想の、その第1回目をお届けする予定です。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷


2016/11/5

本日(5日)は歌舞伎座・夜の部を見てきました。新・芝翫の「盛綱陣屋」については、そのうち何か書きたいと思います。

盛綱は智の人である〜八代目芝翫襲名の盛綱

*「近江源氏先陣館・盛綱陣屋」・芝翫の佐々木盛綱


2016/11/9

連載中の、先月(10月)歌舞伎座の「熊谷陣屋」観劇随想に、制札の見得についての考察を一章付け加えました。長いのでできれば二つに分けたかったのですが、区切りがつかなかったので、結構長い章になりました。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷


2016/11/12

明日発行のメルマガ第428号は、先月(10月)歌舞伎座の・「熊谷陣屋」の観劇随想の第2回目をお届けします。一方、サイトには、今月(11月)歌舞伎座での「盛綱陣屋」の観劇随想も並行した形で連載をします。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷


2016/11/13

本日(13日)は講和会で、「熊谷陣屋」などこのところの歌舞伎の話題を材料に雑談風にお話をいたしました。お集まりいただきたみなさまに御礼申し上げます


2016/11/18

本日(18日)は国立劇場で「仮名手本忠臣蔵」第2部を見てきました。言うまでもなく菊五郎の勘平・吉右衛門の由良助は見事な出来。


2016/11/19

鶴沢八介さんのメモリアル・サイト「ようこそ文楽へ」が突然閉鎖になっちゃったのは、困りましたねえ。吉之助はサイト管理の方にお許しを戴き活用していましたが、あそこの文楽床本集は大変重宝していました。何かの形で復活できないものでしょうか。

追記:アドレスが変わって復活しましたね。よかったよかった。
http://hachisuke.my.coocan.jp/


 

2016/11/23

サイトの雑談に、今月(11月)歌舞伎座の新・芝翫襲名の「盛綱陣屋」の観劇随想の短期連載が完結しました。10月の観劇随想より先に出来ちゃいましたねえ。続いて「御浜御殿」についても書く予定です。

盛綱は智の人である〜八代目芝翫襲名の盛綱
 


2016/11/25

本日(25日)は、ダニエル・ハーディング指揮パリ管弦楽団の演奏会で、メンデルスゾーンのコンチェルトと、マーラーの第5番。この数年新日本フィルと日本で実績を積んできたハーディングの凱旋公演と云うところか。一段と飛躍してもらいたいなと思いますね。


2016/11/26

明日(27日)発行の、メルマガ429号は、今月(11月)歌舞伎座での「盛綱陣屋」の観劇随想をお届けすることにします。

盛綱は智の人である〜八代目芝翫襲名の盛綱
 


2016/12/3

本日(3日)は「真山青果の魅力〜近世と近代をつなぐ存在」というシンポジウムに行ってきました。欲を云えば「近世と近代をつなぐ」というところをもう少し突き詰めていただきたかったですが、劇作家であると同時に、井原西鶴研究者としての側面などなかなか興味深く聞きました。

真山青果にとっての近世


2016/12/5

本日(5日)は歌舞伎座で新作歌舞伎の「あらしのよるに」(獅童と松也による)を見てきました。最初は見る予定がなかったのですが、たまたま絵本を読んだので、やっぱり歌舞伎の方も見ておいた方がいいかなと思って見たんでやんす。(とガブの口調になる。)この舞台についてはそのうち書くかも。

人情を細やかに描くことこそ肝要なり〜「あらしのよるに」


2016/12/8

2018年(ということは再来年だな)1月・2月歌舞伎座で、幸四郎さんが白鸚を二代目として、染五郎さんが幸四郎を十代目として、金太郎さんが染五郎を八代目としてそれぞれ襲名することになったと発表があったそうです。おめでとうございます。高麗屋の親子孫3代の襲名は37年ぶり、もうそんな昔になりますかねえ。


2016/12/10

本日(10日)はサントリー・ホールでイーヴォ・ポゴレリッチのピアノ・リサイタル。正直に言うと、ここ数年聞いたポゴレリッチのリサイタルのなかではちょっとインパクトに欠けたかなと感じました。特にシューマン。これについては吉之助のなかでまだ整理ができていないので、そのうち書くかも知れませんが、多分時間が掛かるでしょう。


 


2016/12/11

本日(11日)は本年最後の講話会で、次年度からは「仮名手本忠臣蔵・丸本精読」を統一テーマとする予定なので、前座として「盛綱陣屋」と「七段目」を材料に、作品を読む時の方法論的なお話しをしました。ちょっと観念論的なお話でしたが、歌舞伎を見る時に役に立つと思います。
 


2016/12/13

本日(13日)はサントリー・ホールでカエターニ指揮読売日本響のコンサート。お目当てはポゴレリッチがソリストで登場するラフマニノフのピアノ協奏曲第2番でしたが、期待にたがわぬ素晴らしい出来で満足。ところで本日昼休み時に丸の内仲通りで市川右近改め三代目市川右團次襲名披露「丸の内お練り」が行われたそうです。吉之助は仕事が忙しくて見に行けませんでしたが、これから頑張って欲しいものですね。写真はサントリー・ホール前のイルミネーション。


2016/12/15

本日(15日)は南青山の根津美術館に立ち寄って「円山応挙展〜写実を超えて」を見てきました。応挙と云えば幽霊画のイメージが強いですが、当たり前のことですけれど、こういう写実を踏まえてのことだということを改めて納得させられました。写真は根津美術館の庭園から六本木ヒルズを見る。


2016/12/16

サイトの「雑談」に、今月(12月)歌舞伎座・第1部の「あらしのよるに」の観劇随想をアップしましたので、ご覧下さい。前月(11月)国立劇場の舞台の観劇随想などまだ書いてませんが、いずれアップします。

人情を細やかに描くことこそ肝要なり〜「あらしのよるに」
 


2016/12/19

当初は3回くらいの連載予定が思いの外伸びてしまいましたが、10月歌舞伎座・「熊谷陣屋」の観劇随想は8回目で完結しました。

型とは何か〜 八代目芝翫襲名の熊谷
 


2016/12/24

本日(24日)は歌舞伎座で後半プロの「寺子屋」と「二人椀久」・「五人道成寺」を見てきました。本年の演奏会・劇場関連の予定はこれにて終了。


2016/12/29

本日(29日)は「雑談」のポゴレリッチ来日公演の随想を完成させて、本年のサイト更新はこれにて終了。柳田国男に絡む「山の人生」の論考を年越しさせたほか、いつくか予告したまま書いていない論考がありますが、これも年越しします。これで「歌舞伎素人講釈」の16年目は終わってひと昔であったなあというところです。良い新年をお迎えください。