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2012年(平成24年)のブログ「歌舞伎素人講釈」記事

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


2012/1/1

あけましておめでとうございます。12年目の「歌舞伎素人講釈」です。サイトには12月の山の手事情社の「道成寺」の観劇随想をアップしました。

やすらえ花や〜山の手事情社の「道成寺


2012/1/2

遅まきながら昨晩のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートは二回目になるヤンソンス指揮でしたが、とても良い出来でしたね。ここ10年くらいでも一番良いニューイヤー・コンサートではなかったかと思いますねえ。良い気持ちで新年迎えられました。


2012/1/5

ポゴレリッチのリサイタル、名古屋の方は既に発表(5月13日)となっているのに、東京はまだ発表なし。これは名古屋まで聴きにいかねばならないということなのか。悩んでいるんですけどね、何とかしてKAJIMOTOさん。


2012/1/6

ル・テアトル銀座の玉三郎の「妹背山」を見てきました。11年ぶりだそうですが、玉三郎は芸質的にお三輪のような役が一番似合うなあと改めて思いました。松緑の鱶七も気合入ってなかなか良かったと思います。この舞台についてはいずれ何かサイトに書きます。

疑着の相を考える〜玉三郎のお三輪


2012/1/7

本年最初のメルマガ318号を明日お届けします。内容は昨年12月上演の「山の手事情社の傾城反魂香」となります。

山の手事情社の傾城反魂香


2012/1/9

今月(1月)のル・テアトル銀座での玉三郎のお三輪(「妹背山婦女庭訓」)について観劇随想をサイトの方にアップしましたので・ご覧ください。

疑着の相を考える〜玉三郎のお三輪


2012/1/14

明日のメルマガ第318号は、前号に引き続き山の手事情社の公演からの観劇随想で「道成寺」をお届けする予定です。

やすらえ花や〜山の手事情社の「道成寺


2012/1/21

本日はハーディング指揮新日本フィルでマーラーの第9交響曲を聴いてきました。(すみだトリフォ二ー・ホール)前半あっさり気味でちょっと整理付きすぎの感じでしたが、第4楽章は気合い入って終結部のピアニシモは素晴らしかったですね。ところで明日のメルマガは玉三郎のお三輪についての観劇随想をお届けします。


2012/1/27

今晩はハーディング指揮新日本フィルの演奏会を聴いてきました。(サントリー・ホール)「ぺトルーシュカ」はリズムも斬れ色彩感もあって・なかなか素敵な演奏でしたね。チャイコフスキーのピアノ協奏曲(ピアノ独奏はラース・フォークト)の方は、もう少し旋律を大きい息で捉えてもらいたかったところ。


2012/2/1

今月(2月)は、いよいよ勘太郎の六代目勘九郎襲名興行です。演目は「土蜘」と「鏡獅子」だそうです。このところ沈滞気味の歌舞伎に襲名で景気を付けてもらいたいと思いますね。

女形舞踊としての鏡獅子


2012/2/6

サイトの「雑談」と連載「芸十夜を読む」の記事を追加更新しました。

吉之助が芸十夜を読む・後編


2012/2/11

明日発行のメルマガ(第320号)は、現時点で未完結ですが・サイト「雑談」で連載中の、本年1月・国立劇場での「三人吉三」観劇随想の前半部分(第1回目)をお届けします。

黙阿弥の因果論・その革命性


2012/2/14

NHK/Eテレの「N響アワー」が改編でなくなるそうです。理由は「N響だけを金科玉条にしていると、クラシック全体の底上げができない」(NHK)??からだそうです。気が付いたら底がぬけていそうな予感が?


2012/2/19

本日は今年最初の講話会を行ないまして、黙阿弥の世話物の様式・技法などについてお話しをしました。


2012/2/23

四代目中村雀右衛門さんが本日亡くなったそうです。思い出す舞台はいろいろあるのですが、金閣寺の雪姫・毛谷村のお園・椀久の松山などなど。ご冥福をお祈りします。


2012/2/29

勘九郎襲名興行3月は場所を浅草・平成中村座で、演目は「一条大蔵譚」と「御所五郎蔵」ですか、引き続き頑張ってもらいたいと思います。親父さんもだいぶ元気になってきたようで、何よりです。


2012/3/2

本日はジャン・クリストフ・スピノジ指揮の新日本フィルを聴いてきました。(すみだトリフォ二ー・ホール)曲目は「ハフナー」と「新世界」。「新世界」を聴くのは久しぶりでしたが、やっぱりこれは名曲ですねえ。特に第1〜2楽章の出来が良いと思いました。


2012/3/6

劇団前進座が吉祥寺の前進座劇場を来年1月公演を以って閉場し・売却の意向とのこと。1982年の開場記念公演には吉之助も行きましたが、返す返すも残念ですねえ。何とかならぬものでしょうか。


2012/3/7

小澤征爾さんが来年2月までの指揮予定をとりやめるとのこと。今はとにかく静養して・元気になっていただきたいと思います。


2012/3/9

6月演舞場の演目発表。新・中車の「小来栖の長兵衛」はまあ風采としては似合いそうですね。あとは台詞の練習次第。頑張って欲しいと思います。・・・しかし、ご祝儀相場とは言え切符が高いねえ。

九代目中車襲名の小来栖の長兵衛


2012/3/10

本日は世田谷パブリックシアターで「サド侯爵夫人」を見ましたが、劇構造がよく分かる舞台でしたねえ。蒼井優ちゃん(ルネ)もよく頑張って感心しました。この舞台についてはそのうち何か書きます。

サド侯爵夫人を様式で読む


2012/3/17

本日はあいにくの雨でしたが、講話会で坪内逍遥の新歌舞伎や獅子物舞踊など中心にお話しをしました。


2012/3/19

サイトに連載していた「黙阿弥の因果論・その革命性」と「吉之助が芸十夜を読む・後編」はやっと完結しました。

黙阿弥の因果論・その革命性
吉之助が芸十夜を読む・後編


2012/3/20

サイトに先月(2月)新橋演舞場での新・勘九郎襲名での「鏡獅子」の観劇随想を掲載しました。

女形舞踊としての鏡獅子


2012/3/25

サイトに今月(3月)世田谷パブリックシアターでの「サド侯爵夫人」に関する観劇随想を短期連載します。短期と言っても・筆次第で長くなるかも知れません。

サド侯爵を様式で読む


2012/3/30

4月平成中村座はまた「法界坊」ですか。勘三郎さんも大分元気になってきたようですが、無理せぬようにお願いしたいものですね。


2012/3/31

明日のメルマガ324号では、本年2月演舞場での新・勘九郎の「春興鏡獅子」の観劇随想をお届けします。

女形舞踊としての鏡獅子


2012/4/4

今月(4月)新橋演舞場は若手中心の「忠臣蔵」通しと云うことで、顔触れを見ますと・なかなか新鮮というか・時代が変わってきたなあという感慨がありますね。是非頑張って欲しいものです。


2012/4/7

「桜」  

本日は吉之助の街は桜まつりです。日本人には何故か桜が似合います。何故でしょうかねえ。


2012/4/8

本日は国立劇場での「絵本合法衢」を見てきました。(仁左衛門の大学之助・立場の太平次)幕末期の安手の仇討ち狂言を見る感じで、南北物の面白さが希薄、期待してたのですが、残念でした。この舞台についてはそのうち書きます。

返り討ち物の論理


2012/4/14

明日のメルマガ326号は、「吉之助が芸十夜を読む・後編」の第3回です。連載が途切れ途切れになりましたが、これでやっと完結しました。

吉之助が芸十夜を読む・後編」


2012/4/21

本日は講話会で、勘九郎の「鏡獅子」のビデオを見ながら舞踊の振りのことなどを中心にお話をいたしました。

女形舞踊としての鏡獅子


2012/4/28

6月演舞場の猿之助・中車襲名の一般前売初日。話題性もあって・昼の部は早々売り切れとなったそうです。このところの歌舞伎は空席が目立つという話が多いようですが、そのなかでイヤ凄いものです。


2012/4/30

サイトの「サド侯爵夫人」の論考がまだ終わっていませんが、終わりが見えてきたので、「絵本合法衢」の論考連載を並行させることとしました。


2012/5/1

今月(5月)演舞場・夜の部の三島由紀夫作「椿説弓張月」で、祖父・父と三代で本作に係わることになる染五郎の為朝に期待したいと思います。この作品についてはいつかサイト論考で取り上げたいと思っています。

三島由紀夫の椿説弓張月


2012/5/6

本日発行のメルマガ第327号は、3月世田谷パブリックシアターでの「サド侯爵夫人」観劇随想の前半部分をお届けすることとしました。

サド侯爵を様式で読む


2012/5/7

本日はポゴレリッチの演奏会で、ショパンの協奏曲の第1番と第2番というプログラムを聴いてきました。(サントリー・ホール)弦楽合奏版というのも興味深いところ。両曲ともに第2楽章がポゴレリッチの個性が生きて・まるで別の曲を聴くような面白さ。


2012/5/13

本日はポゴレリッチのピアノ・リサイタルを聴いてきました。(名古屋・しらかわホール)曲目はショパンの第2番のソナタと、リストのロ短調ソナタ他。ポゴレリッチらしい誇張ありながらも・それを破綻と感じさせない絶妙のコントロール。

イーヴォ・ポゴレリッチ・来日公演2012


2012/5/15

「桜姫」  

8月演舞場は「桜姫東文章」が出るそうで・これは楽しみです。海老蔵の権助は期待できるでしょう。それにしても福助さんに不満あるわけでないが、玉三郎さんはもう桜姫はやるつもりはないのであろうか。


2012/5/18

本日はアルミンク指揮の新日本フィルでマーラーの「嘆きの歌」を聴きました。(すみだトリフォ二ー・ホール)吉之助はマーラー・ファンを自称しながら本曲は初めてでしたが、若書きの感ありながら・その後の交響曲の響きなど予感させて興味深い曲でした。力演でしたね。


2012/5/19

20世紀最高のリート歌手ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウが18日に亡くなったそうです。シューベルトからヴォルフ・マーラーまで吉之助のドイツ・リートの聴き方はすべてあなたの録音から学びました。そう言えば一度も生で聴かずに終わっちゃったなあ。ご冥福をお祈りします。


2012/5/27

「無題」  

22日に音楽評論家・吉田秀和氏が、24日には同じく畑中良輔氏がお亡くなりでした。どちらも吉之助がレコ芸で長年お世話になった評論家先生でした。ご冥福をお祈りします。


2012/5/29

このところサイトのアクセス数が異様に増えたのは・どうやら「吉田秀和は本当に偉いのか?」の記事のせいだったようです。歌舞伎の人間国宝が亡くなってもこういう事態はなかったのに、さすが吉田先生の偉大さを痛感した次第です。改めてご冥福をお祈りします。


2012/5/31

来月はいよいよ香川照之さんの九代目中車襲名ですね。週刊誌ネタになりそうな襲名の経緯については全然興味ないですが、正式に歌舞伎役者になるからには一生懸命修行して頑張ってもらいたいものです。小来栖の長兵衛ならそれなりに演れるんじゃないかと思ってます。


2012/6/10

「猿翁」  

本日は新橋演舞場で二代目猿翁・四代目猿之助・九代目中車襲名披露・昼の部を見てきました。久しぶりに猿之助(元)の姿を見ましたが、劇場を縦横無尽に駆け回っていた元気な頃・はるか昔の姿が重なって・ちょっと眼が熱くなりました。舞台のことはそのうち書くかも知れません。

二代目猿翁襲名


2012/6/16

今月(6月)演舞場の四代目猿之助襲名の「四の切」、九代目中車襲名の「小来栖の長兵衛」に関する観劇随想をサイトに掲載しました。

四代目猿之助襲名の「四の切」
九代目中車襲名の「小来栖の長兵衛」


2012/6/18

またショック。勘三郎さん病気により秋の出演取りやめの報。今は治療法進んでいますから、ゆっくり休養してください。復帰待ってます。

(追記:中村勘三郎、食道がんで入院の報。同年12月5日死去。)


2012/6/24

サイトの新連載として「三島由紀夫の椿説弓張月」を開始します。タイトルは仮題ですが・そのうち適当なのが現れてくると思います。

三島由紀夫の椿説弓張月


2012/6/28

渋谷・パルコ劇場で「三谷幸喜版・桜の園」を見て来ました。作品を損なわず・適度にコメディタッチを強調して・なかなか楽しめました。こういうのもサイトで取り上げてみたいものです。

チェーホフの「桜の園」の桜について


2012/7/5

「猿翁」  

昨日(4日)演舞場初日「五三桐」では二代目猿翁が8年ぶりに久吉を無事勤めたそうで、ちょっと心配でしたが、何よりでした。往年の姿を知っている者にはいろいろ感じるところがありますが、無理せずお勤めください。


2012/7/7

本日はハーディング指揮・新日本フィルでシューベルト・「未完成」とR.シュトラウス:「英雄の生涯」というプログラム。(すみだトリフォ二ー・ホール)「未完成」はちょっと流麗に過ぎたようですが、その流麗さが「英雄の生涯」では生きておりましたね。


2012/7/16

暑い日が続きますね。吉之助が暑いのが苦手なので・この時期はどうしても筆が鈍りますが、本日は三島の「弓張月」連載記事を追加しました。


2012/7/20

「文化審議会は20日、歌舞伎女形の坂東玉三郎さん他4名を重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう文部科学相に答申した」とのニュース。おめでとうございます。

人間国宝・坂東玉三郎


2012/7/21

本日は久しぶりの講話会で、「三大歌舞伎の古典的な読み方を考える」というちょっと壮大なテーマで連続講座を行なうことにしまして、今回はまず「菅原伝授手習鑑」の第1回目。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2012/7/30

そろそろサイト更新すべきところですが、暑くて頭回りませんので、しばらく間があきます。


2012/8/3

「桜姫」  

今月(8月)演舞場は「桜姫東文章」通し。言わずと知れた玉三郎さんの当たり役ですが、これは福助さんがどう演じるか。インタビューでも言ってましたが、その通り品位が大切ですね。お姫さま言葉と女郎言葉のチャンポンでも品位が大切です。露悪趣味にならないように、そこのところだけよろしく。


2012/8/11

このところ発行間隔が延びていますが、明日(12日)発行のメルマガ第332号は、「音楽的な歌舞伎の見方」の4回目をお届けします。

音楽的な歌舞伎の見方


2012/8/17

帝劇で「ラ・マンチャの男」を見てきました。ドン・キホーテは、弁慶・サリエリ(アマデウス)と並んで幸四郎三絶といえる役どころです。明後日(19日)で上演1,200回だそうですね。

ラ・マンチャの男・1200回


2012/8/18

本日は講話会で、「菅原伝授手習鑑」の古典的な読み方というテーマの2回目として、菅丞相の神性について「筆法伝授」と「天拝山」を中心にお話をいたしました。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2012/8/19

忙しいとか・暑いとか色々ありましてしばらく連載が中断していた「音楽的な歌舞伎の見方」の続きを久しぶりに追加しました。

音楽的な歌舞伎の見方


2012/8/28

染五郎さんが舞踊会で舞台から奈落に転落と聞いてヒヤリとしましたが、「思ったほどけがが重くなく、ほっとしております」(幸四郎コメント)とのことなので・とりあえずは安心。お大事にしてください。

(追記:2013年2月日生劇場で舞台復帰。)


2012/9/1

相変わらず残暑が続きますが、本日の東京は暑さがちょっと和らいだというところかな。明日のメルマガ第333号は、「音楽的な歌舞伎の見方」の第5回をお届けします。

音楽的な歌舞伎の見方


2012/9/15

本日は講話会で「菅原伝授手習鑑」シリーズの第3回として、時代物のなかでの白太夫と三つ子の兄弟の役割について「加茂堤」と「佐太村」を中心にお話しをいたしました。お集まりいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2012/9/16

明日発行のメルマガ334号は、「ラマンチャの男1200回〜九代目幸四郎の生き方」をお届けします。サイトの雑談の方は、「美しいものは見た目も美しくなければならぬのか」という論考を短期連載します。これは四代目雀右衛門小論みたいなものとなります。

ラ・マンチャの男・1200回
美しいものは見た目も美しくなければならないのか


2012/9/17

サイトに、7月新橋演舞場での四代目猿之助襲名の「黒塚」の観劇随想をアップしました。

四代目猿之助襲名の黒塚


2012/9/26

新しい歌舞伎座が来年4月に開場となることが発表になりましたね。「新開場こけら落し」興行が1年つづくとか。座席は少しゆったりめになるそうですが、客席の作り・内装はほぼ同じ。相変わらず三階席からは花道七三は見えないわけだな。一幕見があるのは良いが。ところで初心者向けに字幕ガイドを導入とあるが、これは一体どんなものかな?


2012/9/27

字幕ガイドとは、現在のイヤホンガイドとは別で、前の座席の背に掛けるポータブルタイプの液晶ディスプレイらしいですなあ。多分国立能楽堂にあるのに似たようなものでしょう。それにしても能ならともかく、芝居見るのに字幕は邪魔じゃないですかねえ。


2012/9/29

サイト「雑談」での「美しいものは見た目も美しくなければならぬのか」はとりあえず完結しました。さて、明日のメルマガ335号は、四代目猿之助の「黒塚」に関する観劇随想です。

四代目猿之助襲名の黒塚


2012/10/2

今月(10月)演舞場は昼と夜とで二回の「勧進帳」上演ですか・・人気作とはいえ・こういう演目建てはどうにかならぬものでしょうかね。幸四郎も団十郎も祖父追善で互いに譲らなかったということなのか。義経を毎日2回やらされる藤十郎はご苦労さまです。


2012/10/6

本日はシアターコクーンで橋本治の「ボクの四谷怪談」を見て来ました。まあ70年代の青春群像としてはそれなりに面白かったのじゃないかな。吉之助は「東海道四谷怪談」の書替物としての出来を見に来てるので・またちょっと別の見方をしますが。(厄介な観客だね。)これについてはいずれ書きます。

時代の循環・時代の連関


2012/10/7

サイトに「ボクの四谷怪談」の観劇随想を短期連載します。本日はまずその第1回目。

時代の循環・時代の連関


2012/10/10

カラヤン/ベルリン・フィル黄金時代のコンサート・マスター、ミッシェル・シュヴァルベ氏が昨日(9日)死去されたとのことです。(在任1957−83年)吉之助も来日公演で数度聴きました。ご冥福をお祈りします。このところカラヤンに所縁のあった方が次々亡くなっていきますね。


2012/10/11

マウリツィオ・ポリーニの最新リリースCD(ショパン:24の前奏曲・その他)は、深みがあって・音楽が心に染み入るようで円熟の極み。ホント素晴らしい出来。今月下旬から始まる来日公演「ポリーニ・パースペクティヴ」も期待できそうです。


2012/10/13

明日のメルマガ第336号は、「美しいものは見た目も美しくなければならぬのか〜四代目雀右衛門・小論」をお届けします。

美しいものは見た目も美しくなければならないのか


2012/10/14

昨日(13日)作家・評論家の丸谷才一氏死去。博識の方で・書評関連でとてもお世話になりました。氏の「忠臣蔵とは何か」は納得しかねる箇所もないわけではないですが、歌舞伎と御霊信仰の関連を指摘してくれた点で吉之助にとっても教えられた本でした。ご冥福をお祈りします。

忠臣蔵は御霊信仰で読めるか


2012/10/17

転落事故で療養中の染五郎さんが本日記者会見。12月から仕事復帰・歌舞伎の舞台は来年2月ということだそうで・大事無さそうで安心しました

(追記:2013年2月日生劇場公演より舞台復帰。)


2012/10/20

本日は講話会で、テーマはちょっと文学史的な話になりましたが、「菅原伝授手習鑑」の浄瑠璃の時代構造についてお話しをしました。次回はこれを踏まえて「寺子屋」の分析をする予定です。


2012/10/23

本日はマウリツィオ・ポリーニで、ワルトシュタイン・熱情ソナタなど聴きました。(サントリー・ホール、「ポリーニ・パースぺクティヴ」)予想より滑らかな印象でしたねえ。第22番のソナタが素敵でした。本日はNHKのカメラが入りましたので、また聴き直して見ます。


2012/10/27

本日は山の手事情社の「トロイラスとクレシダ」の舞台を見てきました。(池袋・東京芸術劇場小ホール)シェークスピアの原作は錯綜して・出来については議論がある作品ですが、なるほどこういう風に料理するのねえと思うところあり・密度が高い舞台で楽しめました。


2012/10/28

短期連載の「時代の循環・時代の連関」(「ボクの四谷怪談」の観劇随想)は本日完結しました。本日お届けのメルマガ第337号はその前半部分になります。

時代の循環・時代の連関


2012/10/30

松本幸四郎さんが文化功労者に選ばれたとのことです。おめでとうございました。


2012/11/2

仁左衛門さん、今月(11月)演舞場での顔見世を体調不良で休演とのことです。詳細分かりませんが(風邪かな)、お大事にしてください。

(追伸:その後、同月23日に復帰)


2012/11/3

サイトに新コーナー「吉之助の音楽の雑談」を設置しました。クラシック音楽に関する雑談をお楽しみください。「歌舞伎素人講釈」は歌舞伎から離れるのか?という心配はご無用。そういうことは決してありません。

吉之助の音楽の雑談


2012/11/4

本日は吉之助の近くの街に、日独混血で・最近成長めざましいピアニスト・アリス・沙良・オットが来てくれまして・リサイタルを聴いてきましたが、とても充実した演奏でした。メインの「展覧会の絵」は線の太い演奏で素晴らしかったですが、前半プロのモーツアルト・シューベルトもなかなかしっかりした出来でした。これからも応援したいですね。


2012/11/11

本日のメルマガ第338号は「ボクの四谷怪談」観劇随想〜「時代の循環・時代の連関」の後編をお届けしました。

時代の循環・時代の連関


2012/11/13

本日はラド・ルプーのリサイタル。(東京オペラシティー・コンサート・ホール)曲目はシューベルトの即興曲4曲、ドビュッシーの前奏曲集第1巻。10日のリサイタルが急病でキャンセルになった為、本日もどうなるかと思いましたが、無事行なわれたのは神様・お医者様に感謝。実に精妙なドビュッシーでありましたね。


2012/11/14

勘三郎さん、来年2月二予定されていた復帰が延期との報。今はとにかく静養。復帰の舞台を楽しみにしてますよ。

(注記:2012年12月5日死去。)


2012/11/17

本日は本年最後の講話会ということで、「菅原伝授手習鑑」講座の第5回目でした。「寺子屋」中心に面白い話ができたと思います。お集まりくださいました皆様に御礼申し上げます。来年からは「義経千本桜」連続講義の予定です。


2012/11/18

観劇随想に、本年7月新橋演舞場での「将軍江戸を去る」の記事を加えました。

団十郎の慶喜・中車の鉄太郎


2012/11/22

本日はフランスのピアニスト・ピエール=ロラン・エマールによるレクチャーを聴いてきました。(飯田橋・トッパンホール)内容は「ドビュッシー:前奏曲集」についての講義。演奏者からの興味深い視点を教えてくれました。


2012/11/24

本日(24日)はフランスのジャン・マルク・ルイサダのリサイタル。(紀尾井ホール)曲目はショパン。ドビュッシーなど。音の文学的イメージを大切にするピアニストですね。ショパンの「24の前奏曲」は最後の8曲のみの演奏でしたが、全曲で聴きたかったなと思いました。


2012/11/25

本日の「吉之助の雑談」は、人間国宝・坂東玉三郎についての雑談としてみました。雑談といっても、内容はちょっと重めかも知れませんが。

人間国宝・坂東玉三郎


2012/11/27

本日はジャ二ーヌ・ヤンセンのヴァイオリン・リサイタル。(銀座王子ホール)ベートーヴェンのソナタ「春」、ドビュッシーのソナタも良かったですが、初めて聴いたシマノフスキの「神話」が素晴らしかったのは嬉しい発見でした。


2012/12/1

本日はアルド・チッコリーニのピアノ・リサイタル。(すみだトリフォ二ー・ホール)曲目はセヴラック、ドビュッシーなど。87歳、枯淡のドビュッシーといったところ。ところで、本日は日本芸術院会員に歌舞伎の市川団十郎さん・文楽の吉田蓑助さんらが内定とのニュースもありました。


2012/12/2

明日発行をメルマガ339号はサイトの雑談に掲載した「人間国宝・玉三郎」他の雑談をお届けします。このところ吉之助もいろいろ雑用ありまして執筆の方が進みませんので、メルマガの方は年内発行はこれを最終といたします。

人間国宝・坂東玉三郎


2012/12/5

先代が亡くなった時も・歌右衛門が亡くなった時も涙は出なかったのだけど、今回は泣けました。十八代目勘三郎さん死去。これからの歌舞伎はどうなる・・・

追悼・十八代目中村勘三郎


2012/12/7

本日はハーディング指揮新日本フィルでショスタコービッチの交響曲第10番を聴きました。(すみだトリフォ二ー・ホール)勘三郎の件で喪中気分で・あまり行く気分でなかったのですが、半年前からの予定であったので行きましたが、この世の不条理への強い憤りが突き刺さってくるようで・聴いて良かったです。癒されたのではなく・励まされました。ショスタコービッチは偉大なり。


2012/12/8

本日は演出家鈴木忠志のプロジェクトSCOT公演「シンデレラからサド侯爵夫人へ」を見て来ました。(吉祥寺シアター)以前に鈴木忠志の演出舞台を見たのは岩波ホールでの「バッコスの信女」以来なので・もう30年以上前のことですが、そのことなど思い出しました。今回も緊張感の強い舞台でした。

三島演劇の言葉の過剰性について


2012/12/12

本日はクリスチャン・ツィメルマンのリサイタル。(すみだトリフォー二ー・ホール)インパクトのあるリサイタルでした。ショパンのピアノソナタ第3番も良かったですが、ドビュッシー(版画・前奏曲集第1巻など)が彫深く・繊細で特筆すべき出来。それにしても前回来日の時(Sホール)とずいぶん印象違って聴こえたのは・ホールの響きのせいだと改めて感じました。今回のトリフォ二ー・ホールはとても良かったです。


2012/12/13

本日は演舞場夜の部を見て来ました。菊之助の八つ橋は好感が持てる出来でしたが、「籠釣瓶」全体としてはあっさり風味でしたね。この舞台については・いずれサイトに何か書きたいと思います。「奴道成寺」、三津五郎さん、手拭いゲット・有難うございました。踊りはもちろん素晴らしい出来。

縁切り物のドラマツルギー

上は、三津五郎の「奴道成寺」でゲットとした手拭いの写真。


2012/12/19

本日(19日)、来年4月再開場となる歌舞伎座の杮落とし興行の・最初の3ヶ月の演目が発表されましたが、演目より料金の方でビックリ。3部制で・一等2万円ですか。杮落とし昼夜2部なら一等2万円としたいところを・3部制だからお安めに・・とするかと思ってましたが、さすが松竹さんと云うか・・・強気ですなあ。


2012/12/26

今月(12月)京都南座の顔見世を風邪で途中休演していた団十郎さんが、肺炎の兆候ということで来月(1月)演舞場の初春歌舞伎も休演とのこと。くれぐれもお大事に願いたいと思います。

(追記:2013年2月3日死去。)


2012/12/27

本日は勘三郎さん本葬。吉之助はテレビ画面に手を合わせさせていただきました。参列のみなさんの表情を見ると・勘三郎さんと一緒に・大切な何かが去ってしまったとみんなが感じているように思われました。もうすぐ年が変わりますが、新しい何かが生まれれば良いですが。