ワルターの録音(1950年)
マーラー:交響曲第4番
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ザルツブルク、ザルツブルク祝祭劇場)テンポはやや速めで、リズムは重くならず・ロマンティックな濃い味付けをせず、むしろ古典的に淡く・あっさりした印象さえあります。手練手管は使わず・無理な力を入れず、自然な表現を心掛けながら交響曲としてのまとまりをしっかり感じさせます。結果としてこの交響曲のあるべき姿が自然に浮かびあがってきます。第3楽章がこの曲の要であることも、この演奏を聴けば自然に納得されます。ゼーフリートは素朴な語り口で聴かせます。