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エリザベート・シュワルツコップの録音 


〇1956年8月7日ライヴ

シューベルト:いらだち〜歌曲集「美しい水車小屋の娘」 D.795

エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ独唱)
ジェラルド・ムーア(ピアノ伴奏)
(ザルツブルク、モーツアルテウム)

当日リサイタルのアンコール曲目。元々男性用の曲だけに若干力が入ったような感じもあり。


〇1960年8月13日ライヴ

シューベルト:どんなに慕っていることか D.510、さすらい人の夜の歌 D.224、水の上で歌う D.774、愛は裏切られ D.751、幸せ D.433、孤独な男 D.800、鳥たち D.691、緑のなかの歌 D.917、ロマンス「満月は丘の上に輝き」〜劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」 D.797、糸を紡ぐグレートヒェン D.118、君は我が憩い D.776、シルヴィアに D.891、私のピアノに寄せて D.342、愛はどこにいても〜歌劇「ヴィラ・ヴェッラのクラウディーネ」 D.239、ガニュメート D.544、恋人はそばに D.162、漁師の歌 D.881、子守唄 D.498、音楽に寄せて D.547、野ばら D.257

エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ独唱)
ジェラルド・ムーア(ピアノ伴奏)
(ザルツブルク、モーツアルテウム)

いつもながら詩の読み込み、語り口の巧みさには感心させられます。ドイツ・リートは歌と云うよりも語り物であるということを認識させる点で、シュワルツコップとフィッシャー=ディ―スカウは比類ありません。どの曲も落ち着きがあって、深く心に沁み渡ります。「糸を紡ぐグレートヒェン」や「ズライカ」の情感の深さはシュワルツコップならではです。「野ばら」のような曲だとちょっと上手すぎるような感じもありますが、これは贅沢というもの。歌というものを知り尽くしたようなムーアの伴奏がまた良いです。時にシュワルツコップに寄り添い、時に先導するかのような絶妙な立ち位置です。


 

 

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