アンドラーシュ・シフの録音
シューマン:アラベスク
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
(東京、東京オペラ・シティ)当日のアンコール曲目。リズムをしっかり取って構成ががっちりして、ロマンティックというよりも淡く古典的な印象の仕上がりになっています。
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第1曲・プレリュードとフーガ、バルトーク:民謡による三つのロンド〜第1曲アンダンテ、ブラームス:6つの小品・第2番間奏曲 op.118、 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第26番「告別」op.81a
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
(東京、カジモト・スタジオ)新型コロナ感染防止のため演奏会が軒並み中止となるなか、シフは3月12日・東京オペラシティでの公演を行い、さらに14日に今回事情があって演奏会に行けなかった人のために、インターネット配信でトーク・イベントを行なって、そのなかで演奏も披露したものです。トークはシフの暖かい素朴な人柄を感じさせるものでしたが、演奏の方もそれにふさわしい滋味を感じさせて素晴らしい。バルトークのロンドは機智に富んで楽しく、ブラームスの間奏曲も落ち着きのある味わいで素晴らしい。特にベートーヴェンの「告別」ソナタは古典的な構成力がしっかりして聴き応えします。