録音(1929年)
ショパン:幻想曲
マルグリット・ロン
(パリ?)テンポをあまり揺らすkところがなく、ロマン的と云うよりも古典的な格調ある表現を目指している印象。ゆっくりした冒頭部は端正で格調を感じさせますが、中間部はダイナミック・レンジを大きく取って盛り上がりますが、タッチは乱れを見せることなく音は粒が立って見事なテクニックを聴かせます。
ドビュッシー:前奏曲集・第1巻〜第12曲「ミンストレル」(ヴァイオリン編曲版)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
(ロンドン、クイーンズ・ホール)ティボーのヴァイオリンの語り口にとぼけた味わいがあって、とても面白く聴けます。
ドビュッシー:「版画」L.108a〜「雨の庭」
マルグリット・ロン
(パリ?)卓越した技巧で音が粒立っており、明晰で古典的な印象を残す見事な演奏です。
ショパン:ワルツ第8番、ワルツ第13番
マルグリット・ロン
(パリ?)フランス・サロン風のやや小振りな感じで、端正で品が良いワルツに仕上がっています。リズムの緩急をあまり付けず、抒情性を感じさせながらも決して甘ったるいところはなく、好演だと思います。