カラヤンの録音(1974年1〜6月)
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン独奏)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(ベルリン、ベルリン・フィルハーモニー・ホール、EMI・スタジオ録音)全盛期のカラヤン/ベルリン・フィルの録音だけに演奏には文句の付けようがありません。カラヤンのR.シュトラウスはスケールの大きさ・響きの豊穣さは言うまでもないですが、旋律線が響きのなかに埋没せず・スッキリと浮き上がり、実に聴き易いと思います。ベルリン・フィルの弦のみずみずしさには魅せられます。この弦に乗って管楽器が生き生きと動き回ります。音楽がすみずみまで生きていて、聴き終わっての充実感が何にも代え難いと思います。随所でベルリン・フィルの名人芸が生きています。