2016年録音
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
(ニューヨーク、デヴィッド・ゲフィン・ホール)ニューヨーク・フィルの分厚い響きを生かして、旋律の息も深く、繊細さを生かしつつ、線の太い音楽を作り出しています。
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン独奏)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮
hr交響楽団
(フランクフルト、アルテ・オーパー)ヒラリー・ハーンのヴァイオリン・ソロは素晴らしい出来です。音色の冴えもさることながら表情が闊達として、自由奔放。特に第1楽章が素晴らしいと思いますが、第2楽章も息長く旋律を歌わせて、澄んだ抒情性を感じさせて良い出来です。オロスコ=エストラーダはよく付けていますが、若干威勢が良過ぎるところがあって、もう少しソロを包み込むような余裕が欲しいところです。ソロと張り合うような感じがあって、第3楽章の終結部付近はテンポを煽り過ぎです。