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2002年録音


○2002年ライヴ

R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

フリードリッヒ・ハイダー指揮
ハイジ・ブルンナー(作曲家)、ヴォルフガング・ブレンデル(音楽教師)
アドリエンヌ・ピエクツォンカ(アリアドネ)、ロバート・ディーン・スミス(バッカス)
エディタ・グルべローヴァ(ツェルビネッタ)、ヴォイテック・ドラヴォヴィッツ(ハーレキン)
バルセロナ・リセウ劇場管弦楽団・合唱団
(バルセロナ、リセウ劇場)

歌手も揃っており・演出もなかなか面白くて楽しめる舞台ですが、やはり聴き物はグルべローヴァのツェルビネッタで、第2幕のアリア「偉大なる王女さま」の素晴らしさで観客の声援をひとりでさらってしまった感があります。とにかくその声の妙技・技巧の素晴らしさには感嘆するばかりです。ハイダーの指揮はしっかりとテンポを守った手堅いもので、歌手はとても歌いやすいだろうと思います。


○2002年10月3日、2003年1月12日ライヴ

ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」

アルベルト・ボネマ(ジークフリート)、ルアナ・デヴォル(ブリュンヒルデ)
ローラント・ブラハト(ハーゲン)、ヘルナン・イトゥラルデ(グンター)、
エヴァ=マリア・ウェストブロック(グートルーネ)、ティチーナ・ヴォーン(ヴァルトラウテ)

ローター・ツァグロゼク指揮
シュトゥットガルト・オペラ合唱団
シュトゥットガルト州立管弦楽団
(シュトゥットガルト州立劇場、ペーター・コンヴィチュニー演出)

コンヴィチュニー演出は、ジークフリートから神話的な英雄性を取り去ってコミカルに演じさせるなど独自の切り口を見せて、興味深いものがあります。コンヴィチュニー演出の意図をよく理解して、ボネマのジークフリートとブラハトのハーゲン、イトゥラルデのグンターも好演を見せています。デヴォルのブリュンヒルデは声の輝きと威厳があって、終幕の自己犠牲での歌唱に説得力があります。ツァグロゼク指揮の管弦楽も堅実で不足ないところを聴かせます。


 

 

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