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1981年録音


○1981年

モーツアルト:ピアノ協奏曲第21番

アルフレート・ブレンデル(ピアノ独奏)
ネヴィル・マリナ―指揮
アカデミー室内管弦楽団
(ロンドン、蘭フィリップス・スタジオ録音)

マリナーのサポートはリズム感が良くて、軽快に流れるモーツアルトらしい爽やかな伴奏だと思います。特に両端楽章にマリナーの個性がよく出ています。ブレンデルのピアノの響きは柔らかく暗めで・内省的であるので、明るいオケの響きとのマッチングが若干気にならないこともありませんが、聴き進むにつれて気にならなくなります。ブレンデルの良さが出るのはやはり内省的な第2楽章です。淡々とした足取りのなかに深い哀愁が漂っています。


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