べームの録音 (1971年)
モーツアルト:レクイエム
エディット・マティス(S),ユリア・ハマリ(A)
ヴェイスワフ・ホフマン(T),カール・リーダーブッシュ(Bs)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール、独グラモフォン・スタジオ録音)ベームの取るテンポは決して遅くはないのですが、リズムの打ち込みがしっかりして旋律が息深く歌われており、音楽の歩みに気品と安定感があり、それだけで死を畏れる厳粛な気分が伝わってきます。それがこの演奏を成功させています。合唱は厚みのある響きで聞かせます。独唱陣も優秀。