べームの録音 (1969年)
モーツアルト:交響曲第39番
ウィーン交響楽団
(ウィーン、ユニテル・ビデオのためのスタジオ録音)全体を早いテンポで通し・旋律の輪郭をはっきりと描いています。造型はやや小振りに感じられますが・引き締まった演奏になっています。リズムの取り方がインテンポで正確で、表情に厳しさがあって・密度の高い凝縮した表現です。そのせいかウィーン響の高弦が直線的でやや線の強い弾き方に 感じられ、終楽章などちょっと窮屈な感じがするのも事実です。古典的にまとまった演奏だと思いますが、もう少し歌い回しにふくよかさが欲しいところです。