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録音(1980年)


○1980年4月

クライスラー:道化役者のセレナ―ド、ジプシーの女、アルベニス:タンゴ、クライスラー:ジプシー奇想曲、ヴェ二アフスキー:カプリ―ス変ホ長調、クライスラー:中国の太鼓、グラズノフ:弦楽四重奏曲第5番第1楽章、グラナドス:スペイン舞曲第5番、クライスラー:クープランの様式による才たけた貴婦人、シンコペーション

シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)
クリフォード・ベンソン(ピアノ)
(エルサレム、独グラモフォン・スタジオ録音)

ミンツの至芸を味わうべき演奏。ミンツの響きは硬質ながら艶のある音色で、特に高音の伸びが素晴らしい。テクニックが実に素晴らしく、テンポ快速で、リズムの斬れが実によく、歯切れが良くスタイリッシュで、後味が実に爽快です。息もつかせぬ隙のない演奏ですが、このテンポであると旋律をじっくり聞かせるという感じではないのは仕方ないところです。技巧を聞くかせる演奏ということです。そういう意味で曲の体質に合って見事なのは、 リズムの変化が前面に出る道化師のセレナード、ジプシー奇想曲、中国の太鼓、シンコペーションなどです。


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