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録音(1954年)


○1954年3月5日〜8日

ラヴェル:クープランの墓、鏡、高雅で感傷的なワルツ、水の戯れ、亡き王女の為のパヴァーヌ、夜のガスパール

(仏EMIスタジオ録音、パリ?)

メイエ(1897〜1958)はフランスの女流ピアニスト。サティと親交があり、その関係でフランス6人組の作品の初演を多く手がけ、「6人組の女神」とも呼ばれてました。レパートリーは当然フランス物に集中しているようですが、このラヴェルの一連の録音も優れた適正の良さを示しています。音の粒が揃っており・リズム感がしっかりしていて、音楽の骨格がしっかり取れている感じがします。タッチの斬れが良く 、音色がクリスタルなのもラヴェルに向いています。テンポ設定も的確で、技巧をひけらかすところなく・ラヴェルのピアノ音楽の魅力を過不足なく提示してくれます。ラヴェルを最初に聴くのならば 、こういう素直な演奏が理解し易くて良いなあと思います。特に出来が良いのは、鏡と高雅で感傷的なワルツ、それと夜のガスパールというところでしょうか。音楽の構造がすんなり耳に入る気がします。リズムが前面に出ない曲 、亡き王女の為のパヴァーヌやクープランの墓のなかのプレリュードやフォルラーヌであると、旋律の甘さに頼る感じがあって旋律線が鈍くなるのがちょっと不思議ですが、リズムが前に出る曲では 、構成力と打鍵の明確さがなかなか聴かせます。


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