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カラヤンの録音(1976年7〜12月)


○1976年9月

シベリウス:交響詩「フィンランディア」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(ベルリン・フィルハーモニー・ホール、EMIスタジオ録音)

カラヤンの得意曲で・64年のベルリン・フィルとの録音と解釈にそう大きな変化はないようです。「フィンランディア」後半は誰でも盛り上がりますが、全体の感銘を左右するのはやはり前半をいかに抑えるかだと思います。カラヤンの演奏で前半が良いのは、じっくりと重い足取りで苦悩を描き出しているからだと思います。ベルリン・フィルの弦や金管の渋くて力強い響きが素晴らしく、そこから後半への展開が実にスムーズです。後半への輝かしさは言うまでもありません。


 

 

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