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1999年録音


○1999年ライヴ

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」

ヴォルフガング・ラウホ(オットカール)、ディーター・ヴェラー(クーノー)、
シャルロッテ・マルギオーノ(アガーテ)、ザビーネ・リーダーブッシュ(エンヒェン)、
アルベルト・ドーメン(カスパール)、ヨルマ・ジルヴァーステイ(マックス)
イェルク=ミヒャエル・ケイブル(ザミエル)、シモン・ヤン(隠者)

インゴ・メッツマッハー指揮
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
ハンブルク国立歌劇場合唱団
(ハンブルク、ハンブルク国立歌劇場、ペーター・コンヴィチュニー演出)

ペーター・コンヴィチュニーの奇抜な演出の方に目が引かれて耳の方が疎かになりそうですが、演奏の方も手堅い出来を示します。メッツマッハーの指揮はコンヴィチュニーのコンセプトに沿った音楽作りを心掛けていると思いますが、早めのテンポで引き締まった音楽作りが舞台によく似合って、無駄のない簡潔な印象がします。狼谷の場はドラマティックで音楽的にも聴かせどころですが、コンヴィチュニーの演出がキッチュな軽い味わいに処理しており、メッツマッハーの指揮もその線です。これはちょっと残念な気がしなくもありませんが、ドイツ・ロマン派の濃厚な味わいを求めるとちょっと肩透かしなところがあります。歌手は台詞による演技が求められるのでその線で選ばれていると思いますが、どの歌手も素直な歌唱で、音楽的な要求にも十分応えられています。


○1999年3月17日ライヴ

シューマン:ピアノ協奏曲

クルト・ザンデルリンク指揮
アルフレート・ブレンデル(ピアノ独奏)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(ベルリン、ベルリン・フィルハーモニー・ホール)

好演です。まずブレンデルのピアノ独奏がとても良い。ブレンデルの得意曲ですが、音の粒が揃っていて、ひとつひとつのタッチに香り立つようなニュアンスが感じられます。旋律のすべてが生きており、流れが正確に捉えられていて安定感があります。第1楽章など表現の振幅をさほど大きくは取っていないように聴こえますが、聴く者の心にじっくり語り掛けてきます。ザンデルリンクの伴奏も、ブレンデルの行き方にぴったり寄り添う手堅い出来です。全体のテンポは心持ち早めに思われますが、旋律が実に心地良く流れて行きます。第3楽章でもリズムに任せて走るところがなく、気品と落ち着きがあります。


○1999年4月18日ライヴ

ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

ロジャー・ノリントン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール)

テンポ軽快で、ノリの良い演奏です。オケ編成も小振りにして、大仰な表現がなく、好感が持てる仕上がりです。


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