(戻る)

1965年録音


○1965年ライヴ

オルフ:童話オペラ「月」

クルト・アイヒホルン指揮
ジョン・ファン・ケステレン(語り手)、ウィリー・ブロックマイヤー(村人)
クラウディオ・ニコライ(村人)、エルナー・コッツェルケ(村人)
エリック・ヴィンケルマン(村人)、エルンスト・サンドレーベン(農夫)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
(ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場)

グリム童話から題材を取ったオペラで、曲風は「カルミナ・ブラーナ」に良く似ていて聴きやすいオペラです。素朴さと単純さから来る 粗野な力強さがあってなかなか楽しめます。


○1965年6月〜7月

プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」

フランチェスコ・モリナーリ=プラデルリ指揮
ビルギット・ニルソン(トゥーランドット)、レナータ・スコット(リュー)
フランコ・コレルリ(カラフ)、ボナルド・ジャイオッティ(ティムール)
アンジェロ・メルクリアーリ(皇帝)
ローマ国立歌劇場管弦楽団・合唱団
(ローマ、EMIスタジオ録音)

モリナーリ=プラデルリはテンポを快速に取り、リズムをきびきびと刻んで旋律をダイナミックに切り込んで活気に満ちています。色彩感も申し分なく、エキゾチックな世界をパノラマ的に展開し、めくるめく音楽絵巻に仕上けています。その手腕は見事なものです。歌手陣はこれ以上を望めないほどの配役。コレルリはストレート一本ですがとても力強い歌唱で、カラフのヒロイックな性格をよく表現しています。ニルソンも氷のように冷たいトゥーランドット姫を見事に描いています。スコットのリューは透明で抒情的な歌唱が美しい。この曲のスタンダードな名演として第1に推せる録音と言えると思います。


(戻る)