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バーンスタインの録音(1971年)


○1971年2月21日ライヴ

ラヴェル:ピアノ協奏曲

レナード・バーンスタイン(ピアノと指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール)

バーンスタインのピアノはテクニックは万全で生気に満ちており、ウィーン・フィルの精一杯の熱演です。第1楽章はリズム重めながら、ウィーン・フィルもハイテンションな演奏を見せていて、スリリングで面白く聴けます。ウィーン・フィルの音色は柔らかい響きがロマンティッくな雰囲気を醸し出しており、バーンスタインのピアノも恐らくベーゼンドルファーだと思いますが色調が渋く暗めで、本来はラヴェルと云うよりベートーヴェンの響きなのですが、これが興味深いマッチングを示しています。その良さが出てきるのが第2楽章で、ゆったりと奏でられる瞑想的な表現がとても美しいと思います。


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