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バレンボイムの録音 (1970年ー1979年)


○1971年1月23日ライヴー1

サン・サーンス:チェロ協奏曲

ジャックリーヌ・デュ・プレ(チェロ独奏)
フィラデルフィア管弦楽団
(フィラデルフィア、アカデミー・オヴ・ミュージック)

デュ・プレのソロが聴き物です。テクニックの斬れは言うまでもありませんが、情熱的な旋律の歌いまわし、造形の斬り込みの鋭さなど素晴らしいと思います。バレンボイム指揮のオーケストラともよく息が合って・スリリングな展開を見せます。


○1971年1月23日ライヴー2

R・シュトラウス:楽劇「アラベラ」第2幕の二重唱

アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ独唱)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン独唱)
フィラデルフィア管弦楽団
(フィラデルフィア、アカデミー・オヴ・ミュージック)

バレンボイムの作り出す透明な響き乗って、ローテンベルガーもF=ディースカウも発音が明確で、まるで語りかけるように歌唱が美しいと思います。


〇1976年3月5日・6月8日

サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番

アイザック・スターン(ヴァイオリン独奏)
パリ管弦楽団
(パリ、リバン教会、仏CBS・スタジオ録音)

スターンのヴァイオリンは艶と張りのある音色が魅力的です。きりっと引き締まった表現がサン・サーンスに良く似合います。バレンボイムのサポートも、ソロとよく息が合っています。特に魅力的なのは、静かで透明な情感をたたえる第2楽章です。ゆったりとした流れのなかに旋律が抒情深く奏でられます。第3楽章もソロの自由自在の動きと音色の変化を楽しめます。


○1978年7月

サン・サーンス:歌劇「サムソンとデリア」〜バッカナール

パリ管弦楽団
(パリ、独グラモフォン・スタジオ録音)

 

 


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